夜の通販番組を見ると、以前は見かけなかったように思いますが、「※ あくまで個人の感想です。性能を保証するものではありません」なんてテロップが必ずと言っていいほど出ています。
多分、痩せる健康器具などもろもろの商品を買って使ってみて、宣伝ほどの効果がないというクレームが出て、そういう表示を出さざるを得ないのかなと思っています。
ここ最近、赤ちゃんの顔を中心とした湿疹で受診される方が多くなっています。
例年この時期になると増えてくるのですが、乾燥しやすい時期ということもあるのだろうと思っています。
だいたい小児科か皮膚科にしばらく通って、改善がないと当院に鞍替えされる格好です。共通しているのは、医師からの紹介ではなく、患者さん自らの判断ということです。ここで医師と患者の違いが浮き彫りになります。
医師は“たかが湿疹”と捉えているようで、患者さんは“されど湿疹”という感じでしょうか?。ほとんど改善がなく、よくならない状態が続いても、小児科なり皮膚科の医師はもっと改善させたいという気持ちが薄いのか、それ以上のことはしようとしないように見えます。
親御さんは、「医師の言うことも聞いても良くならない。もっといい方法があるのではないか?」という思いで、当院を受診されます。
ほとんどが“乳児湿疹”の診断で、石鹸を使うかどうかの指導もバラバラですが、「薄く塗り、良くなったらすぐに中止」という指導は共通しているようです。あと、処方される薬もキンダベートというステロイド軟膏が出されていることもほぼ共通しています。診断名を告げられず、「とりあえずこれを塗っておいて」という感じのことも多いですね。
いつも「正しい診断を」と書いているつもりですが、ほぼ全例でアトピー性皮膚炎が見逃されています。
添付の画像をご覧いただきたいと思います。左が治療前、右が治療開始5日後です。
敢えて言いますが、このように治療できない小児科医、皮膚科医はヤブだと思います!(※ あくまで個人の感想です)。
この患者さんも、それまで皮膚科に通っていましたが、全く改善がないばかりか、全身まともな皮膚が見当たらないほどの重症でした。医師の手に負えないことを表しているものの、専門医への紹介すらありませんでした。
重症なアトピー性皮膚炎と診断するべきですが、診断もできない医師は、その病気に詳しくないことは明らかで、治療なんてできるはずがないのではないでしょうか?。専門医であれば、このケースは5日間でしたが、1週間もあれば、画像のようにキレイにできるでしょう。
ここまで悪いと、入院して治療するかどうかは、医師によって異なるでしょうが、当院は開業医であり、入院治療ができないため、外来治療を選択せざるを得ません。それでもこれくらいの改善は見込めます。
つい先日も非常に重症な患者さんが受診され、写真を撮らせていただいたいのですが、いまいちキレイに撮れておらず、以前も提示した4年ほど前の画像を使用しています。
そうそう、右の画像を見てお分かりの通り、この赤ちゃんは本来は大きな二重のお子さんです。痒みのあまり目の周りをこすり、泣いてばかりいるため、治療前は目は腫れぼったくなっており、一重の状態になっていました。
私がここまでこだわる理由は、痒くて眠れず、機嫌が悪い状態を速やかに改善させてあげたいという思いもありますが、最近言われている「経皮感作」を意識しています。このように荒れた皮膚から食べ物が入り、食物アレルギーが悪化することが指摘されており、皮膚を改善させることで、食べ物のつけ入るスキをなくそうと考えています。
東京の専門病院のデータもあるように、早期に治療した方がのちの食物アレルギーの影響を軽減できるという報告もあります。やはり病気は早期発見、早期治療が大切です。効かないような治療をする医師のもとに通院するのは、時間の無駄と言うか、逆にアトピー性皮膚炎と更には食物アレルギーを悪化させてしまいかねないということになります。
さっき4年ほど前の画像を提示していると書きましたが、当院ではそれ以前から速やかに皮膚をキレイにしていこうという方針をとっています。やはり、正しい診断とそれに続く適切な治療は、医療の基本になっています。
普段、風邪やちょっと皮疹でお世話になっているからと、近くの小児科や皮膚科を信頼し、せっせと通っている患者さんは多いですが、残念ながらアトピー性皮膚炎に関しては、ヤブが非常の多いのが新潟の現状です。というか、これは新潟県に限らないようです。
個人的には、治療開始1週間で良くならなければ、医者を代えても良いほどだと思っています。アトピーのガイドラインには治療して1ヶ月ほど経っても改善がなければ、専門医に紹介すると書かれています。
ただ、紹介するという選択は、紹介した医師にとっては旨味が全くないため、紹介したがらない小児科医や皮膚科医が多いのが現実です。今日の記事を読んで思うところのある方は、思い切って専門医のもとを訪ねてみてはいかがでしょうか?。
ただし、小児科の看板でよく見かける「アレルギー科」の表示は、このように治療できることを保証するものでもなく、「アレルギーくらい、オレ(私)だって診れる」という医師の“あくまで個人の感想”を示しているだけです。お間違いのないよう、お願いしたいと思います。



