格好つける訳ではありませんが、私の目はいつも全国を向いています。
例えば、開業医とはいえ、負荷試験でシロクロをつけるようにしています。食物アレルギーの診断は負荷試験によるしかなく、それ以外の方法では判断できません。となると、開業医だからと甘ったれたことは言っていられないことになります。
医療で、やってはいけないことは「井の中の蛙、大海を知らず」だと思っています。例えば、負荷試験で新潟県の開業医でトップクラスだから、それで満足と思ったことはありません。そもそも、新潟県で勤務医でも負荷試験をやっている医師は少ないし、開業医となると稀有な存在です。そんな状態で、自己満足に浸るつもりもありません。
全国レベルで見ると、年間500件という数字はかなり多い方だとは思っています。ただ、もっと負荷試験をやっている先生はいます。じゃあ、その先生を数で抜きたいとか言えば、そうでもありません。件数と質が全国レベルであれば、ひとまずいいかなと思っています。
しかし、県内に負荷試験を受けられずに困っている患者さんがいる限り、現状で満足することはないだろうと思います。もっとやらなければならないと思っています。常に前を向き、やるべきことをやっているだけって感じだろうと思っています。
私自身、これまでそんなに上昇志向もなく、自分でも不思議なくらい貪欲に取り組んでいます。
その一環なのでしょうが、最近思うことは、「当院のやり方なら、他の開業の先生でも取り組めるのではないか?」ということです。
全国的に負荷試験をやっている専門医が少なく、有名な専門病院に患者さんが集中するも、集中しすぎて何ヶ月待ちとなっているのが現状で、軽症は開業医が負荷試験をやれば、解決し得る問題だと思っています。
卵と乳という1番目と2番目に多いアレルゲンを3段階に分けて負荷試験を行うのがポイントだろうと思っています。卵なら、重症だと判断されれば、卵を少なく含む卵クッキーから、軽症と考えれば卵焼きというように、レベルに分けて負荷試験を行っています。こうするうと、重症者にいきなり何分の1かの卵焼きを食べさせて、強い症状を起こさせることはなくなります。
ここ何年かは、当院の負荷試験の方法を全国学会で積極的にアピールし続けています。日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、日本小児難治喘息アレルギー疾患学会、日本小児科学会、食物アレルギー研修会などです。
学会幹部は自分のところで負荷試験をするから、紹介してくれというスタンスなので、注目されることはありませんが、今年の食物アレルギー研究会でした発表が医療雑誌の記者さんの目に留まり、取材していただきました。
昨日、記事ができたと郵送されてきました。画像はそれです。掲載していただくのは2回目ですが、私のやっていることが厳しい医療のプロの目に留まることは、とても光栄なことです。
全国学会でアピールしていても、例えば近隣の医師たちは学会に参加していませんので、私の話を耳にすることはありません。そうなんです。肝心の広めたい先生方が参加していないので、知ってもらうことすらできなかったのです。
この新聞なら学会に参加しない医師の目にも留まるでしょうから、一人でも多くの医師に関心を持って欲しいと思っています。



