例えば、念願のマイホームを建てたとします。
もし、業者が手抜き工事をしたことが判明したら、許せないですよね?。昨日の話じゃないですが、職人はプロとしてのプライドをなくしてら、存在価値はなくなると思っています。それをかかりつけ医にされたらどうでしょうか?。
今年は、スギ花粉症の患者さんが多かったように思います。花粉症の診断で大事なことは、因果関係をキチンと判断しなければいけないことだと思っています。
花粉は、通常家にはないので、晴れの日の家の外に出た時に、鼻や目に花粉が入り、アレルギー反応を起こして症状が出ます。天気予報で「今日は花粉が多いでしょう。外出時にお気をつけください。」なんて言っている日は、要注意です。
一方、雨の日は花粉はあまり飛びませんので、症状は軽いことが多いのです。晴れの日に症状が強く出て、雨の日はそうでもないということを明らかにする必要があります。
親御さんは、卵を食べてじんましんが出れば、卵アレルギーを疑います。スギ花粉に関しては、先ほど言ったような因果関係がないと、卵を食べていないのに、卵アレルギーを疑うなんてことになってしまいます。
花粉症を疑うと、耳鼻科に行く方が多いでしょうか?。目の症状が強ければ眼科、小児科に行く人もいらっしゃるでしょう。
当院に来ている患者さんで、話を聞くと「他の医院で花粉症と診断されて、薬をもらっている」という方もいます。内服や点眼、点鼻薬が出されています。
花粉症の診断には、先ほど述べた因果関係のみでなく、検査が必要になります。食物アレルギーでもよくやる採血でやる抗体検査が主流だと思います。また、これも食物アレルギーでもやりますが、皮膚テスト。皮膚にスギエキスを垂らし、そこに小針で傷をつけ、同部が腫れてくれば、花粉症が強く疑われるという検査です。あとは、鼻誘発テストというものがあるようです。
当院では、スギ花粉症を疑った場合、必ず採血を行っています。スギの数値が高ければ、原因であろうと証明できるし、それを親御さんに示すことで、例えばスギ花粉はゴールデンウィークくらいまで飛びますので、それまでは注意が必要と指導できますし、来年の花粉シーズンに治療を開始しましょうと準備もできます。
食物アレルギーの場合、卵やソバなど食べてはいけないものを明らかにすることで、患者さんを食物アレルギーの症状から守るようにしなければなりません。スギ花粉症でも、同じ姿勢が大切だと思っています。
ところが、他の医療機関で花粉症と診断された患者さんは、話を聞いてみると、花粉症だろうと言われ、内服薬などが処方されているだけで、検査はほとんどやられていないようです。
原因追求と、それによって確実にできる患者指導が行われていないようです。これって、明らかな「手抜き」だと思うのですが、いかがでしょうか?。
以前も触れましたが、耳鼻科でスギ花粉症と診断されていた患者さんに、問診をしたらスギではないんじゃないかと思えたので、検査の結果、スギが陰性のことがありました。花粉の飛散時期に目がかゆい、鼻が出ると言っても、ダニやホコリが原因こともあります。
「症状を抑えているんだからいいじゃないか」と言われそうですが、スギ花粉が原因かどうか患者さんのために明らかにすべきです。ダニが原因なのに、スギ花粉用のゴーグルとかマスクをして外出する患者さんもいるのではないでしょうか?。
スギ花粉症と診断されている患者さんは大人も子どもも多いでしょうが、キチンとした手順で診断されているでしょうか?。


