小児科 すこやかアレルギークリニック

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ギリギリでは前に
2016年05月16日 更新

週末も出掛けてしまいました(汗)。

来月、再来月と学会発表があるので、徐々に遊べなくなるので、「今のうちに」という発想があるからです。家族サービスとはいえ、ちょっと遊びすぎ…。少し反省しています。

最近、ギリギリではいけないなとよく感じます。

アトピー性皮膚炎もこだわって治療しているつもりですが、いつも指摘している通り、新潟県や日本全体がレベルが低いように感じています。

「経皮感作」といって、皮膚から食べ物が入り込み、アレルギーになると盛んに言われており、それを防ぐためには、アトピー性皮膚炎の早期発見、早期治療が重要な訳です。ところが、アトピーの診断はおろか、治療もステロイド軟膏をしっかりと使い、十分に皮膚の炎症を抑える必要があると言われています。

にもかかわらず、“乳児湿疹”と誤診され、効かないような弱すぎる軟膏が出され、更に「できるだけ薄く」とか「良くなったらすぐに中止する」というような、真逆の治療が全国津々浦々で行われています。これでは、「経皮感作」が進み、食物アレルギーが増えていってしまいます。

ビックリするくらい、ひどい状態で当院を受診されるケースは日常茶飯事で、一見皮膚は何ともなく、お薬手帳をみて、皮膚科の通っていることが判明することがあります。同じ薬が延々と出されており、皮膚症状は落ち着いているように見えます。

こういうケースは、だいたい食物アレルギーの相談に来られることが多く、結果的に「経皮感作」が進んでしまっています。そこでアトピー性皮膚炎が見逃されており、治療の見直しが必要だと気付くことになります。

ただ、皮膚症状は治療していれば、パッと見は気付かないくらいです。なぜ見直しが必要かと言えば、軟膏を塗らないと、すぐに悪化してしまうからです。つまり、言い方は悪いですが、上っ面だけ良くしている格好で、ギリギリの状態という感じでしょうか?。

やめると、一気に悪化してしまいます。つまり、塗り続けないといけない訳で、それでは前に進めないと言えると思っています。アトピーの治療は、薬を減らすために、毎日塗らないようにするために、毎日やる必要があると捉えているからです。

最近、こういうケースをよく見かけます。皮膚の状況を把握するため、短期間皮膚科から出されている軟膏をやめてもらっています。そうすると、一気に悪化し、結果的に治療が過少であったことに気付きます。

治療をやり始めて、「こんなに皮膚の状態が良くなったことは初めてだ」なんてお褒めの言葉を頂くこともあります。要するに、ギリギリでは前に進めないということなのです。

アトピーの世界には、患者さんはもちろん、医師の間でも認識に差があり、治療しているつもりが、大して治療になっていないなんてこともあり得ると思っています。

皮膚科(小児科)に通っていて、一見皮膚の状態は悪くはないけれど、塗り忘れるとじきに悪化する場合は、治療不足であろうと捉えて構わないと思います。

前に進まないことを望む親御さんはいないはずで、そういうことにも気付いていただきたいと思っています。