先日、熊本自身に関して嫌なニュースを耳にしました。
屋根の修理を業者に依頼して、ブルーシートを屋根にかけただけで200万円を請求されることもあるのだそうです。
世の中には、弱みに付け込む輩がいて、こういう悪徳業者も存在するようです。ただ、ひとつ救済があり、クーリングオフという制度が身を守ってくれます。
例えば、訪問販売などで言いくるめられてサインさせられた場合、一定の猶予期間があり、契約を解消できるというものです。もちろん、自分で買い物に行って、買った場合は適用されません。
調べてみると、訪問販売、電話勧誘販売など不意打ち的な勧誘で、冷静に判断できないまま、契約してしまった場合に有効のようです。今回の屋根の修理に関しても、業者が勧誘してきた場合には有効のようで、こういう面での被害も少なければいいなと思っています。
当院は、毎日真面目に診療に取り組んでいるつもりですが、本当に毎日、ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”と誤診されていたり、食物アレルギーでアレルギー検査の数値のみで食べられる・食べられないの判断がされていたりという患者さんが新規受診されており、「この世に正義はあるのか?」というくらいです。
小児科医でアレルギーに詳しい医師は極めて少ないと思われ、実際、新潟県内では小児科医が数百人いる中で、専門医は数人です。専門施設で研修を受けている医師はもっと少なく、開業医などで「アレルギー科」の看板はよく目にしますが、95%以上は本当は専門医ではないという現実があります。
しかも、お医者さんというだけで、多くの患者さんが信用してしまいます。医師からすれば、外来には多くの患者さんが押し寄せるため、“3分診療”で切り抜けようとします。症状が改善していなくても、診療時間の節約のために、同じ薬を出し続ける医師も結構います。アレルギーに何のこだわりもない医師が、こういうことをやっているようです。
これだけで、どれだけの我々の血税が無駄にされているのだろうかと思うくらいです。自分の手に負えないから専門医に紹介しようと考える人は極めて少なく、専門でない医師からすれば、患者さんをつかまえて、自分のところにいかにお金を落とさせるかと考えているとしか思えません。良心よりビジネスを優先させているように思います。
医療は、自分から医療機関に出向いて、診察が終わり、診察室を出た時点で言わば契約完了となっています。つまり、クーリングオフ制度は活用されません。
何ものにも代えがたい健康を守るためには、もっと患者さん達が医師を「この人は自分の子を助けてくれる人なんだろうか?」を見極めようとする姿勢が必要なんだろうと思っています。


