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第三者
2016年05月23日 更新

先日、東京都知事の様々な釈明会見で、第三者に依頼して調査という言葉が何度も繰り返されたと報道されました。

あまり詳しくないのですが、政務活動費はかなり曖昧なもので、適切でない使い方をしてもどういう言い訳もできるよう議員に有利にできているようです。時々問題になっていますから、法律で厳しく規定すればいいと皆が思うのでしょうが、政治家が変えようとしないという部分もあるようです。

そこで第三者に判断を委ねようということなのでしょうが、本当に中立な立場の第三者が、適確に判断を下してくれるのでしょうか?。

ちょうど今朝のヤフーニュースで、やはり第三者の調査委員会の調査結果が報道されていました。手術後の死亡が相次いだ群馬大学の外科の件です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160522-00050102-yom-soci

この場合は、日本外科学会が調査した結果だそうで、同業者が評価したということになります。医療という特殊な分野なため、さすがに医師が評価せざるを得なかったのでしょう。

結果は、死亡例の50例のすべてて不備が見つかったそうです。本来、最高峰の医療を提供するはずの大学病院でこういう状況だったのですから、怖くなりませんか?。医療は、先日も言ったようにクーリングオフもできませんし、泣き寝入りをするしかない状況でした。

この根底に、「お医者さんが間違ったことをするはずがない」という患者さんが抱いている“幻想”が横たわっているように思います。

私はアレルギーにこだわった医療を行っていますが、「この世に、こんなにいい加減なことが繰り返されていいのか?」と実感しています。いつも言っていますが、ぜんそくは“風邪”、アトピー性皮膚炎は“乳児湿疹”、食物アレルギーは数字だけで「食べるな」と繰り返されています。

もちろん、ぜんそくやアトピー性皮膚炎は重症ならば、さすがに診断されていることが多いですが、早期発見、早期治療すべき初期の段階では、ほとんどが“誤診”されているようです。あくまで個人的なイメージですが、ぜんそく、アトピー、食物アレルギーいずれも9割以上が適切でないと思っています。

アレルギーは、慢性の経過を辿り、すぐには改善しません。本人が自分の中で起きていることを適確に診断され、それを治療のモチベーションにつなげていくことが大事なのは言うまでもありませんが、それが行われていないのは、大きな問題でしょう。

ただ、大学病院の事件のように死亡していないから大きく取り上げられていないだけで、誤診の頻度と言ったら今回の50件とは比べ物になりません。私に言わせれば、多くの医療費が無駄に支払われています。その分、医師が言葉は悪いですが、私腹を肥やしているという形になっています。

アトピー性皮膚炎は、何件もの皮膚科や小児科医にかかったことのある患者さんが多いとされますが、当院ではぜんそくも食物アレルギーもそういう経験をしています。結局、医者を代えてしまうので、前の医者は自分が間違ったことをやっていたことに気付かず、延々と誤診を繰り返すという悲惨な状況が継続されています。

患者さんも、風邪とかでは近くに開業医にかかり続けたいため、当院で言われたことは前の医師に隠し続け、アレルギーで当院にかかることが多いようです。

先程も述べたように、こうやって無駄な医療費が支払われ続けています。増え続ける膨大な医療費を減らすためには、大胆な対策が必要だと思っています。アレルギーに対しても、第三者機関が介入してくれればいいと思っていますが、対象が大学病院の外科の50例とは訳が違いますので、実現不可能なのでしょうね。

アレルギーの患者さんは、アレルギー専門医に巡り会えるまで、不毛なことを繰り返すことになります。医師側に根本的な解決策はありませんので、患者さん側が知識を持ち、医師を見極めるしかないというのが現状のようです。