昨日、患者さんは困っているにもかかわらず、医師が困っておらず、勉強しようとしていないという話をしました。
医療は患者さんのためのものなのに、医師が医師としての責任を放棄しているということなので、情けない限りです。症状を良くできないという事実がある訳ですから、患者さんが納得していないことは明らかです。医師が湿疹は「治りづらく、こんなものだ」と思っているとしたら、とんでもないことだと思っています。
私の場合、自分の診療に満足していない部分というか、課題はあります。超重症なアトピー性皮膚炎は皮膚症状を安定させるのはなかなか難しいですし、微量で反応する食物アレルギーも食べ進めるのはスムーズでなかったりします。
自分の課題を解決すべく、今回のアレルギー学会に参加した訳です。解決したかといえば、かなり難しい点なので、そうやすやすとクリアできる問題でもありません。多くの専門医に共通するテーマだと思っています。
ということで、学会はしばらく休めそうにありません。もっと腕を磨きたい、知識を持ちたい、そう思っています。
今回の学会では、もう一つテーマがありました。スパイスアレルギーの患者さんの件です。一応、皮膚テストで原因と思われるスパイスを特定しています。ただ、これまで多くを負荷試験で診断確定してきた自負があります。本当にこれが原因なんだろうかという思いは残ります。
ある日本の第一人者に聞いたときは、負荷試験をしたことがないということでした。誰かいるはずと思って、今回の学会で心当たりの先生に聞いてみました。
東京の超有名な先生、関東のやはり超有名な先生は負荷試験までやられたことはないようでした。以前、スパイスアレルギーの小児例を発表されている先生に聞いてみると、負荷試験のご経験がありました。
ここぞとばかりに他の先生にも聞いてみましたが、スパイスアレルギーの経験がない先生が多かったです。まだまだ珍しいアレルギーということなのでしょう。
スパイスは風味とか味が独特なので、薄めて摂らせたとしても、それだけで刺激になったり、精神的に作用するかもしれず、負荷試験がやりづらい食材なのかもしれません。
患者さんのためにハッキリと特定してあげたいと思っているのですが、そうやすやすとは行えない壁があるようです。もう少し、悪あがきしようかと思っています。
そうそう、今回の件でメールで相談に乗っていただいた関西で開業されている先生にも、初めてお会いできました。有名な先生なので、学会でお話は聞いたことがあります。お顔は知っていました。
スパイスアレルギーの第一人者なので、以前テレビ番組でスパイスアレルギーを取り上げた時にテレビ出演もされたことがあるそうです。その時の裏話も聞けました。
県内には相談できる医師はいませんが、全国にはこんなに味方が大勢いる。そう感じた今回の学会でした。


