小児科 すこやかアレルギークリニック

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楽しみながら
2016年06月24日 更新

2週連続で学会発表がありましたが、おわりました。

7月も1回あります。少しずつ準備をしていかないと!。その前に、やらなければいけないことがあります。

来週の29日は保護者、その翌々日の7月1日は学童保育の指導員に対してお話しさせていただくことになっています。

これまでそういう機会はありましたが、保護者のみというのはちょっと久し振りでしょうか。一昨日も隣の市へ講演に行きましたが、園・学校関係者でした。お子さんをお持ちの方も多いようで、そういう意味では保護者なのでしょうが、やはり園や学校で誤食を起こした場合、すみやかに対応できるという話が大きなポイントとなります。

来週の講演でも誤食時の話を少し取り入れますが、先週の日本アレルギー学会でも「経皮感作」が話題の中心でしたので、それを話のメインに据えて、話を展開していくことになるでしょう。

この前の学会が終わり、ホッとしたのも束の間、またこの講演のことで頭がいっぱいです(汗)。

構想を練っている最中ですが、触りをちょっと。アトピー性皮膚炎で困っている親御さんも少なくなく、食物アレルギーもあれば大変です。病気を発症してしまえば、治療することになりますが、その前に予防できないかと誰でも考えると思います。

実は、昔からそういう研究はいろいろとなされてきました。母親が妊娠中に卵や牛乳を除去したらアレルギーにならないんじゃないか?ということで、それを試した研究もありました。卵やミルクは母乳経由で赤ちゃんに行きますので、授乳中も研究対象になりました。

また、ダニを減らせばと減らす努力をした研究もあったそうです。妊娠中や授乳中に母が卵や乳の摂取を減らす、ダニを減らすということをすれば、アレルギーは減りそうに思えますよね?。実は、どれも研究者の予想通りにはならなかったのだそうです。

多くの研究者が挫折する中、イギリスのラック先生がアレルゲンは皮膚から入ってアレルギーになるのではないかという経皮感作の考えを発表します。

そのすぐ後に、日本で茶のしずく石けん騒動が巻き起こり、皮膚から小麦が入って小麦アレルギーを発症した人が2000人を超えました。言い方は変ですが、大規模な人体実験が行われた形となり、経皮感作が立証されました。

それ以来、様々な研究が経皮感作を証明する形となり、現在に至っています。

アレルギーマーチという考え方があります。まず乳児期にアトピー性皮膚炎から発症し、食物アレルギー、ぜんそく、アレルギー性鼻炎と成長とともに他のアレルギー疾患を発症していく特徴を示したものです。

アトピー性皮膚炎があると、食物アレルギー、ぜんそく、鼻炎を発症するリスクが高まることも証明されています。アレルギーマーチはかなり前に提唱されたことですが、それが再注目されており、アトピー性皮膚炎の時点で治療することで、その後の食物アレルギーやぜんそくの発症予防ができないかというところまで話が進んでいます。

止まらなくなってしまいました(汗)。こんな感じで話を進めていこうと思っています。ただし、新潟県では難しいことにも触れなければなりません。

赤ちゃんに湿疹ができたらアトピー性皮膚炎かどうかを見極め、アトピーならしっかり治療していく必要がありますが、それを診るはずの小児科医、皮膚科医がアトピー性皮膚炎の診断すらままならないのです。

湿疹が良くならないという患者さんが当院に押し寄せ、残念ながら経皮感作が完成してしまっている患者さんが大勢います。それでは元も子もない訳です。

まあ、こんな現実的な話までしていかねばなりません。あまり日もありませんが、こんな感じで楽しみながらスライドを作っていこうと思っています。