今日の午後も講演があります。
毎日大勢の患者さんを診療し、学会やら講演やらでちょっとお疲れモードです(汗)。
今日はお隣の街へ行きます。上越市と違って真面目に食物アレルギーに取り組んでいるため、毎年のようにお声が掛かります。有り難いことです。
逆にプレッシャーがかかったりします。私の話を初めて聞く方にはいいのですが、毎年参加されている方ならば、「また同じ話をして」なんてことになりかねないからです。
ということで、意識的にそうならないようにしています。ただ、食物アレルギー対応の基本は去年とそう変わっている訳ではないので、大まかには一緒です。ただ、話の新鮮味を出すことは、飽きられないためにも必要なことだと思っています。
昨日、スライドを加えました。その街から受診された中学生の患者さんの話を入れようと思ったのです。
小さい頃、アレルギー検査をして卵、甲殻類、軟体類、魚卵をずっと除去してきました。地元の医師からの指示だったのですが、親御さんが負荷試験の存在を知って、調べた結果「こんな近くに負荷試験をやっている小児科がある」ということで、当院を受診されたのです。
長年除去していると、その食べ物を毛嫌いし、精神的に食べられなくなる子もいますが、その患者さんは卵が食べたくて仕方ありませんでした。
当院を受診される少し前に、我慢できずに卵クッキーをこっそり食べていました。当院を初診された時に、卵などの摂取状況を問診したのですが、卵クッキーの話が出て、お母さんはビックリ…(笑)。何もなかったので、私の方も少量なら受容しているんだなと分かりました。
ちなみに卵白の検査結果はクラス3。加熱卵白を表すオボムコイドもクラス3でした。専門医でなければ、除去を通達しているところでしょう。
長年除去していると、卵に対する過敏性が強くなっていて、少量でアナフィラキシーを起こすことがあります。まずカステラを用い、負荷試験を行いましたが、スイスイ食べられました。
少しして卵焼きに挑戦しました。一応1個完食しました。家でも何度か食べてもらいましたが、卵は除去は必要なさそうです。アレルギー検査は、魚卵は陰性だったので、自宅で試してもらおうと思います。甲殻類、軟体類は陽性でしたので、また負荷試験が必要になります。
ということで、アレルギー診断書が記載を求められましたが、甲殻類、軟体類のみ除去とすることができました。地元の総合病院の小児科医から負荷試験もせずに、あれもこれも除去と言われていましたが、短期間のうちにかなり整理ができました。
こういう話を加えました。長年除去していると、逆にそれにより食べられなくなることを経験しますが、この患者さんの場合はそうはなっておらずによかったと思っています。
とりあえず、今日の講演、頑張ってきます。


