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二世
2016年09月20日 更新

先月、夏期休暇を取って、両親とヨーロッパに行ってきました。

海外に行っても日本のことは気になるし、仕事のメールも来たりするので、スマホやパソコンでネットをみたり、メールチェックは行っていました。

アイルランドに着いてまもなく、日本でも騒がれたと思いますが、有名女優さんの息子、言わば二世タレントが逮捕になったというニュースが目に飛び込んできました。皆さん、ご存知だと思います。

もちろん、真面目に活躍している二世タレントさんもいます。しかし、場合によっては、親が子どもを相当甘やかして育て、親の七光りで人気が出た芸能人もいることでしょう。下積みがないため、芸能界をなめ切っているタレントもいるんでしょうね。

二世って、何かと話題になります。政治家もそうですよね?。親が政界を引退した際、そのまま地盤を引き継ぐので、下積みという苦労がなかったりします。もちろん、立派な政治家もいると思いますが、二世を制限しようとする動きもありますよね?。

会社を親から引き継ぐなど、二世社長も多いでしょうし、意外と多いのが医者の二世です。私は小児科ですが、息子や娘が医者になり、親と同じく小児科医になるケースって多いのです。実際、開業医で二代目って聞きますよね?。

これまで挙げてきた芸能人、政治家、社長などと違い、医者の場合は国家試験というハードルがあります。クリアしなければ、医師になる資格は取ることができません。親の診療の地盤を引き継ぐってことはあるかもしれませんが、キチンと資格を取っているので、何ら問題はないと思います。

ただ、ひとつ危惧していることがあります。

私は日本の医療にはかなり問題点があると、気付いたことに関してはこの場で指摘しているつもりです。つい最近、挙げたのは、日本の第一人者が100点の医療をしているとすると、わずか30点くらいの医療しかしていない医者もいます。しかし、患者さんは自分が30点の医療を受けているとはつゆ知らず、形の上では納得してお金を払えば、“医療”として成立してしまいます。

アレルギーは、患者さんが思う以上に専門医、非専門医など医師の実力の差が大きく、巷には30点の医療がとても多いように感じています。慢性疾患のため、小手先の治療では改善せず、患者さんは疲弊する一方、医師は同じ薬を出し続け、それでも利益は上がってしまうという、とんでもないことが繰り返されています。

また、感染症もRSウィルスやヒトメタニューモウィルスは、調べると医院の損になることがあり、その場合、多くの開業医が調べたがらないという現実もあります。アレルギーだけでなく、感染症も経営を優先すると、現在わずらっている病気を診断されないなんてこともあります。

更に、当院は自慢じゃないですが、周囲から紹介はほとんどありません。アレルギーでかなり専門的なことをやっていることを周囲は知っているにもかかわらずです。経営を重視しているからくらいしか、その理由が分かりません。

よく子どもは親の背中をみて育つと言います。もちろん立派に、正直にやっている開業の先生もいるとは思いますが、見ている方向が患者さんではない開業医は正直多いと思っています。

私は症状が改善していなければ、どうしたら改善できるか必死で考えます。改善していないのに、同じ薬は出そうとは思いません。しかし、世の中にはそういう思いに欠け、平気で同じ薬を出す医者って多いですよね?。1人当たりに時間をかけては、診療の効率が悪いからでしょう。

そういう親の背中を見て育った二世の医者はどういう医療をするのでしょうか?。私は、期待できないのかなと思っています。皆さんは、どう思われますでしょうか?。