小児科 すこやかアレルギークリニック

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2016年10月26日 更新

当院は、連日5名以上の新規受診の患者さんがいます。

他院で治療して良くならないという患者さんがほとんどです。医療は、かかりつけ医が患者さんを守るべきですが、結構あっさり当院に鞍替えされる患者さんもいます。今回の患者さんは、親御さんの職場で当院を勧めれたのだそうです。

本来、医師が自分で対応しきれないと思えば、同じ医療関係者なんだから、どこどこへ行くように言ってくれればいいのですが、そういうことはほとんどないようです。自分の患者さんに対して、責任を持つのは当然なはずですが、当然のことができない医者って少なくないですね。こんな狭い田舎であってもです。

当院へはアレルギーを心配して受診されるケースが多いです。今回の患者さんは小学校高学年。熱と咳が心配で受診されています。

熱は感染のことが多いですが、咳はぜんそくが見逃されている可能性があります。ぜんそくが隠れているかどうか見極められない小児科医、内科医、耳鼻科医はビックリするくらい多いのが現状です。

それって実はとっても簡単なことです。つまり、風邪を引いた時に咳が長引くかどうかがポイントです。大抵の患者さんはそうなのですが、今回の患者さんはそうではありませんでした。つまり、ぜんそくはなさそうだということです。

いま、大きい子で咳が長引くと言ったら、マイコプラズマを考えないといけません。しかも、その日で発熱6日目です。素人でも熱が6日も続き、咳がひどければ、肺炎を心配します。これまで2カ所別の医療機関を受診していたそうですが、風邪薬が出されていたのみ。

敢えて言いますが、こんなビックリするような対応の尻拭いを毎日のようにやっています。

ちなみに、胸のレントゲンを撮ってみました。右の胸に白い陰が見えています。そう、肺炎に陥っていたのです(画像)。

あとは、肺炎の原因を調べる必要があります。マイコプラズマを想定し、検査をしたら、しっかりマイコプラズマでした。

多分、風邪なんて診断されていて、風邪薬が処方されていると、マイコプラズマだった場合、どんどんこじれていきます。病院に何人もマイコプラズマ肺炎で入院していると聞きます。かかりつけ医の役目は、いろんな可能性を考え、早く診断し、入院させないように守ることだと理解しています。しかし、風邪などと甘くみているうちに、こじれて入院させてしまっている医者も少なくないのでしょう。

今回、入院も考えました。しかし、重症感まではなく、本人も結構元気で、親御さんも外来治療を望まれました。10歳を超えていましたので、最強の薬を選択しました。

実は、この患者さんが受診したのは、講演の予定があり、てんてこ舞いだった土曜日のことでした。他の親御さんからの紹介ですし、時間がないからと言って、手を抜くことなんてできません。

医療というのは、「人事を尽くして天命を待つ」ものだと思っています。ちゃんと診断して、適切に治療し、そうすれば大抵がうまく改善してくるはずです。一部は思ったようにいかないこともあるかもしれません。

この患者さん、週明けに再診され、解熱したそうです。キチンと診断したお陰で、特効薬が極めてよく効いたようです。

普段、医者なのにぜんそくを診断できない小児科、アトピー性皮膚炎も診断できない皮膚科が多いと言っていますが、マイコプラズマも診断できない医者は結構多いのです。昨日も、耳鼻科にかかっていて、「よそに行け」と放り投げられた患者さんもマイコプラズマでした。

バイトなら同じミスを繰り返せば、クビになりますよね?。医者は誤診を繰り返しても、クビにさえもならず、かえって利益が上がってしまいます。

しかも、当院などに逃げてくるため、自分が誤診したことさえも気付いていません。ダメな医者はどんどん落ちぶれていき、それに気付かない患者さんが通い続けていく構図ができあがっているのです。医師会がダメな医者に勧告するルールでもあればいいのですが、そんなことはありません。

要するに、「医療」は、その医師がどれだけ患者さんを改善させたいかという思いの有無でどうにでもなってしまうのです。私は努力しない医者は、クビにしてもいいのではないかと思っています。現実的には絶対に無理ですが…。