先日、患者さんからメールがありました。
ぜんそくがあるのですが、ここ最近の寒暖の差などで咳が出やすくなっているようです。咳が出た場合、強い咳でなければ大丈夫ですが、強い咳になると日常生活をおびやかすようになります。
つまり、ゼーゼー言って息苦しくなります。また、咳は夜間に強くなりますので、子どもが夜にやることと言えば寝ることなので、睡眠障害も伴います。ゼーゼーは絡んだ痰が震えて、そういう音がするのですが、ゼーゼーは程度の差があるようです。
軽くゼーゼー言っても走り回っている子もいますし、強くゼーゼー言って、息も絶え絶えってこともあるでしょう。いずれにしても、ゼーゼー言えば、ぜんそくを疑ったり、考えないといけません。
ゼーゼーは、喘鳴と言われますが、喘鳴が出やすいのは、夜から朝です。要はぜんそく発作が出やすい時間帯に聞かれます。ぜんそくのお子さんを見ていると、ゼーゼーは夜から朝に言うことが多く、日中はゼーゼー言わないことが多く、咳もほとんど聞かれないことが多いと思います。
昼間に出るとしたら、昼寝の時。寝ている間に痰がたまってきますので、その痰が呼吸の際に震えてゼーゼー聞こえたりします。あと、騒いだ時にもゼーゼー言うことがあります。運動によってゼーゼーが誘発されてしまうので、「運動誘発ぜんそく」と言います。
ゼーゼーに関する一般論を語ったところで、今回のメールの内容ですが、お子さんがゼーゼー言ったようで、慌てて近くの小児科に連れていったのだそうです。
その小児科医の診断は、聴診器で音を聞いても喘鳴が聞かれなかったため、それを理由に「風邪でしょう」と言われたそうです。
親御さんがゼーゼー言っていて心配だと受診しているのに、その時に音が聞こえなかったから風邪と言い切る小児科医。ダメな医者だと思います。
先程言った「運動誘発ぜんそく」は騒ぐとゼーゼー言う訳ですが、大人しくしているとじきに聞こえなくなってしまうのです。そういう理由で、聞こえたものが聞こえなくなったと考えなくてはなりません。
夜にゼーゼー言って、夜明けを待って小児科に駆け込む親御さんもいらっしゃると思います。仮に夜にゼーゼー言っても、日中は落ち着いてくる時間帯なため、ゼーゼーは診察時には聞こえなくなっていることもあります。
昔からよく聞くのが、お子さんが夜にゼーゼー言って小児科を受診して、「ぜんそくでしょうか?」と聞いても、「風邪でしょう」と言い切ってしまう小児科医がいかに多いことか!!。
小児科医は、お子さんについての心配事を相談される訳ですが、アレルギーでもアレルギー以外でも結構的を得ています。逆に、トンチンカンなことを言うのは医者のことが多いようです。
確かに「ゼーゼーしている」と受診されて、鼻水がズコズコ言っていたり、クループ症候群のことをゼーゼーと表現する親御さんもいます。ですので、まず痰が絡んで、痰が震えてゼーゼー言っているのかを確認する必要があります。
あとは、夜中にゼーゼー言ったのか、騒いだり泣いたりした後にゼーゼー言ったのかなどどういうタイミングでゼーゼーしたか確認する必要があります。
それくらいは確認した上で結論づけるべきだと思うのですが、その時の聴診所見だけで風邪と安易に、そして一方的に決めつける小児科医は多いようです。
患者さんにとって医師の言葉って重いのですが、無責任なことをいう小児科医も多く、信用し過ぎも問題ではないかと思っています。


