小児科 すこやかアレルギークリニック

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インフルエンザの診療でも
2016年11月08日 更新

連日、真面目に診療しています。

私のこだわっていることは、「正しく診断する」ということです。アトピー性皮膚炎に関しては、診断基準を満たし切っていなくても、治療を行っています。それは、“湿疹”から食べ物が入ることで「経皮感作」が起こってしまうから。診断基準を満たす頃まで待って、食物アレルギーを発症してしまえば、意味がありません。

しかし、経過を見ることでほぼ間違いなくアトピー性皮膚炎になるであろう状況で、親御さんに説明の上で治療に取り組んでいます。

それにしても、新潟県の医者のやる医療は自由奔放です。ぜんそく患者さんに何度も風邪薬が出されていたり、その逆で、ぜんそくがなさそうなのに、ぜんそくの薬が出されていたり。医者はとにかく薬を出せば儲かるシステムになっているので、あまり考えずに薬だけが処方されているように見えます。

軽症ぜんそく患者さんにアドエアという最重症用の治療が処方されていたりすることも目にします。医者のやることは、“性善説”を元にしているので、何をやっても許されるようです。

こんなようでは、ガイドラインを守ったり、正しい診断にこだわるのもバカらしくなるのかもしれません。でも、これで困るのは患者さんだけです。残念ながら、多くの医者がいかに効率を重視していることか。

小児科医で一番目にする病気は、感染症です。まもなくインフルエンザが流行してくるでしょうが、当院にはこだわりがあります。アトピー性皮膚炎の治療でもこの言葉を使いましたが、「早期発見•早期治療」です。

インフルエンザを疑うと、鼻水をもらって迅速キットで検査を行い、インフルエンザかどうかを判定し、陽性ならタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬を処方することになります。

インフルエンザだけは、多くの医療機関でこの方法が取られているため、均一の医療を受けることができます。どの医療機関に行っても料金は同じというのは、納得できます。

でも、実は詳しくみると差があったりします。当院では、富士フィルムの検査キットを採用しています。この検査はCMでもやっていますが、インフルエンザウィルスに目印を付け、検査の陽性率を高めるようになっています。しかも、他の検査法は発症から6時間くらい経たないと陽性になってこないのに、富士フィルムのはその半分くらいの時間で陽性になってきます。

こんなに便利で、正しく診断できるのなら、多くの医療機関が富士フィルムの検査キットを採用していると思いますよね?。現実は違います。ほとんど採用していないのです。

何故なら、ランニングコストが通常のものよりも高いから。要は、多くの開業医が、診断精度よりも経営を考えているということです。

採用する医療機関が少ないと聞いて、愕然とした覚えがあります。何故、早くインフルエンザと分かり、治療する方を選択しないのかと…。

確かに、発症まもなく検査して陰性なら、「明日また検査しよう」と言われることがあります。翌日も来れば、医院は儲かります。明日また来させる口実にもなります。「えっ。そんなことは…。」と思われる方もいるでしょうが、その良からぬことを考えている医者はいるようです。

インフルエンザの診療が、医療機関の差が最も少ないと思っているのですが、実はこのような差があったりします。富士フィルムの検査キットを採用している開業医は、良心的なのではないかと思ったりしています。