当院は、他の小児科の違いアトピー性皮膚炎の患者さんがとても多いのだろうと思います。
小児科や皮膚科にかかって“乳児湿疹”などと診断され、通っても良くならないと、周囲の人から紹介で当院を受診することが多いように思います。
これまでは6ヶ月以降の赤ちゃんが多いのですが、最近は経皮感作を防ぐために、早期から対応しています。それに合わせて、生後2、3か月の赤ちゃんも増えました。
これだけ小さいと、まだアトピー性皮膚炎の診断基準を満たしていないこともあるのですが、いろいろ問診し、家族歴などを確認し、皮膚の状態を診た上で、ガッチリ治療するかどうか考えています。
最近は、生後2、3か月から卵やミルクのアレルギー検査をして、TARCも調べています。TARCとはアトピー性皮膚炎の病気の勢いを表すと言われる検査項目です。
早いと3か月くらいから卵やミルクがクラス1とか反応してきます。3か月を過ぎるとダメなのかと言うと、5、6か月でもまだ陰性の赤ちゃんもいます。この間に経皮感作が進んでいくのかと実感できることが多いです。
この早期に受診された患者さんではないのですが、まだ0歳ですが、全身の多くをかなり悪い状態で初診された赤ちゃんがいました。
他の小児科にかかっていました。アトピー性皮膚炎の診断もなく、母は薬をしっかり塗れと叱られていたようです。ただ、医師の説明を聞いてみると、かなり中途半端なものでした。その中途半端さが、かえって皮疹を悪化させていたのかもしれません。
当院を初めて受診された際、一見してアトピー性皮膚炎で、かなり悪いなと感じました。先程述べたTARCも調べさせていただきました。
結果をみて驚きました。「GT30000」という見たことのない値が記載されていたからです。これは30000以上だったという意味だそうです。
この検査が実際に行えるようになって何年か経ちます。当院も早期から導入しており、2万、3万くらいの患者さんはいたと思うのですが、この結果を見ると3万を超える患者さんはいなかったみたいですね。
アトピー性皮膚炎のせいで皮膚の炎症が極めて悪いことを意味していますので、まずアトピー性皮膚炎があり、その炎症をしっかり抑えていかなければならないことを説明しました。
診断もできない医者が、ただ「塗れ、塗れ」と怒っていては、患者さんはついてこないと思います。他にも、逃げてくる患者さんへの指導を見ると、「3日以上塗るな」とか「できるだけ薄く塗れ」とかトンチンカンなことを言っているようです。
こちらで責任を持って診ていくと伝えました。さすがにこれだけ悪いと、非専門医が中途半端に治療してはかえって悪化してしまいます。それにしても、自分の手に負えなくても、専門医に紹介してこない私の地元は、危険な地域なのかもしれません。


