小児科 すこやかアレルギークリニック

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話せば分かる
2016年12月14日 更新

昨日、キャラクターもののグミを食べて、アナフィラキシーを起こし入院してしまった患者さんの話をしました。

これから精査をしていくので、まだ人工甘味料が原因と決まった訳ではありません。最初は、商品の原材料表示をみて「えっ、何だろう?」って思いましたが、最近報告があるものとして人工甘味料の可能性も考えています。

そのためには、人工甘味料等、商品の成分を取り寄せなければなりません。となると、グミの製造元の企業に連絡を取らないといけません。

そこで昨日の午前中、その企業のお客様相談室に電話してみました。以前、カレーでアナフィラキシーを起こした患者さんの時もお客様相談室に電話しました。いずれも国民全員が知っていそうな超一流企業です。その時を思い出しました。

今回、患者さんがメーカーの商品であるグミを食べてアナフィラキシーを起こし入院した旨を話し、原因検索のために原材料のサンプルを分けて欲しいとお願いしました。もちろん、私が小児科医であることも告げました。

回答を聞いて驚きました。当社では一切そういった対応はできないというものだったからです。さすがに耳を疑いました。

ここで引き下がっては、患者さんの原因検索ができなくなります。こちらも必死です。その企業の商品を食べてアナフィラキシーを起こし、現にお子さんが入院している訳です。企業の責任を果たしていないのではないか?と噛み付きました。上司と話し、結論を変えられないか詰め寄りました。

話せば分かるものですね。何度か電話のやり取りをしました。こっちは外来の忙しい中、何度も電話がかかってきて診療が中断しましたが、やや大変でしたが、最終的には原材料を提供が許されました。

ちなみに、カレーの時はスパイスが原因だったのですが、企業秘密を盾に使用しているスパイスは教えてもらえずじまいでした。一流企業であっても、こういった場面の理解は薄いのかなと思ってしまいます。

いずれにしても、近々サンプルが届くそうなので、精査を進めたいと思っています。

今日、講演で新潟の方へ行きますが、早速この話もしようかなと思っています。前医からグミを食べないように診断されていた訳ですが、もしからしたら原材料の人工甘味料が原因かもしれません。それならいろんなお菓子などに使われていますよね?。グミだけ除去していては、アナフィラキシーを繰り返すことになります。

前医が精査を怠り、専門医に紹介しようとしなかったから、こういうことが起きてしまったというエピソードは、示唆に富んだものかなと思っています。