小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

思い込み
2016年12月22日 更新

昨日も、講演でした。

学童保育の指導員の方に食物アレルギーの話をしたのですが、結構反応がよかったです(笑)。

その中で、ヒヤリハットの話もしています。ネットでも見ることができますが、食物アレルギーに関するヒヤリハット集というものがあります。

それによりますと、卵アレルギーのある子が、これまで食べられていた竹輪を食べてアナフィラキシーを起こしてしまいます。それまでは卵を使っていなかったそうですが、メーカーが商品を改良して卵を入れたのを知らずに食べてしまったのです。

メーカー側には非はないでしょう。消費者に美味しく食べてもらいたいと改良を重ねることはいいことですし、原材料表示に卵と記載していればまったく問題はありません。患者さんの方が、「これまでも食べられていたんだから大丈夫」という思い込みが原因でしょう。

先日、牛乳アレルギーが重症な患者さんからアナフィラキシーを起こして入院してしまったと報告がありました。近くの方なら受診していただいて構わないのですが、遠路遥々受診してくれているので、事後報告となります。

原因は「アイスの実 ぶどう味」だったそうです。よくコンビニでも売っている、本当にぶどう一粒くらいの大きさの丸い形をしたアイスです。

それを食べて、全身じんましんと呼吸器症状が出て、近くの総合病院を緊急受診し、そのまま入院してしまったそうです。ちなみに、体重がまだ10キロ程度しかなく、エピペンも処方できていません。

お母さんの不在時に家族が、これまでぶどう味のアイスを与えたことがあるので、これも大丈夫だろうと「アイスの実 ぶどう味」を与えてしまったというのです。

本当なら、商品裏側の原材料表示を確認しないといけないのですが、注意を怠ってしまったのです。

ネットで確認すると、ぶどう果汁、砂糖、水あめ、乳製品、植物油脂、安定剤、香料、乳化剤、酸味料、甘味料(スクラロース)と書かれているようです。

この患者さんはミルクがクラス6なので、表示の中の乳製品に反応してしまったと思われます。

誤食の話は結構聞きます。アイスの実は私もたまに食べますが、いろいろな種類があるようです。他の果物味も豊富で、モモ、ナシ、キウイもあるようですが、いずれも乳製品が含まれます。

だいたい思い込みによる確認不足で誤食事故は起こります。お気をつけいただきたいと思っています。