小児科 すこやかアレルギークリニック

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少しの勇気
2016年12月21日 更新

来春小学校にあがるお子さんが、食物アレルギーの相談で当院を初診されました。

摂取状況を聞くと、卵料理を食べておらず、魚も食べるとじんましんが出るとかで除去していました。

卵は卵料理以外は食べている様子。私の感覚だと、卵焼きで負荷試験をしましょうとなります。実際に負荷試験をやっていると、あっさりクリアー。卵アレルギーがあると決めつけて、卵料理だけ食べていないケースって、結構あります。

一方、魚は厄介な部分があります。よく赤身、白身、青身魚に分けられますが、例えば青身魚のみ除去すればいいとか、そんな簡単なものではないからです。

アレルギー検査をやると、魚はクラス2とか3くらい出ています。私のこれまでの経験では、クラスが高いと本当のアレルギーで、低いとそうでもないという感じです。

以前も書きましたが、魚アレルギーのアプローチは、学校給食で出やすい魚で、アレルギー検査の数値の低いものから負荷試験をやっていきます。

先日、サバで負荷試験をやりました。あっさり食べられました。以前、サケを食べてじんましんが出たとのことでしたが、サケも口にしやすい魚ですし、給食で出ます。昨日は、サケで負荷試験を行いました。

これもあっさりクリアー。お母さんの中で、これまでやってきたことが音をたてて崩れた瞬間かもしれません。

以前アレルギーだったのに改善したのかもしれないし、サケを食べてたまたま赤くなったのをアレルギーと思い込んでしまったのかもしれません。この辺は証明は難しく、今食べられているんだから、それが結論ということになるのだろうと思います。

ただし、他の除去している魚も問題なく食べられるかどうかまでは分かりません。医院で負荷試験をやるか、家で少しから食べるかしてみて、大丈夫であることを確認しないといけません。

ピーナッツアレルギーを詳しく区別する「Arah2」という項目があり、重宝していると以前書きました。魚に関しても、そういう便利な項目があるといいのですが…。私の聞いている範囲では、ないそうです(汗)。結局は、今まで通り負荷試験でシロクロをつけていくしかなさそうです。

今回の患者さんは、勇気を持って負荷試験に望んでくれました。魚や甲殻類、ナッツ類を除去している患者さんに負荷試験を勧めても、除去に慣れていて、負荷試験に踏み切れない人もいるようです。食べられることも多いので、少しの勇気を持っていただきたい、そう思っています。