小児科 すこやかアレルギークリニック

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6か月
2017年01月26日 更新

この場でもよく触れていますが、食物アレルギーの考え方が変わってきており、医学の日進月歩を思い知らされます。

昨日も書きましたが、アトピー性皮膚炎を早く発見し、治療し、皮膚から卵や乳を入らないようにすれば、道は開けると思っています。

そんな中、先月、東京の成育医療研究センターから新たな研究成果の発表がありました。

アトピー性皮膚炎の赤ちゃんを治療しつつ、生後6か月から少量の卵を食べさせた群と食べさせなかった群で、1歳の時点で卵アレルギーの有無を調べたところ、食べさせていた方が8割も卵アレルギーが少なかったというものです。最近の他の研究からも予想できることでしたが、「やっぱりそうかぁ」と感じました。

総合病院にかかっていて、受診するたびに診察医が変わり、言うことが異なるってこともあろうかと思います。医師が複数いれば、知識や経験に差がありますので、仕方のないことかと思います。

その点、開業医は医師ひとり。自分の思う通りに診療できるというか、医師同士の意思疎通の必要がなく、新しいことをバンバン診療に取り入れることができます。それは開業医の強みとも言えるのではと思っています。

ということで、生後1か月くらいからアトピー性皮膚炎を発症してくる赤ちゃんも多いのですが、そういう赤ちゃんに治療を開始し、「経皮感作」を防ごうと思っています。また、これまではアレルギー検査で卵が陽性だと、離乳食で卵は避けるよう指導していたのですが、生後6か月から卵の負荷試験を行っています。

ちなみに、これまでのガイドラインには0歳の負荷試験は推奨していませんでしたが、現行ではそのしばりが取れたため、やりやすくなったと言えます。

生後7、8か月の赤ちゃんにも少量の卵を食べさせていました。先日、生後6か月の赤ちゃんにも負荷試験を実施しています。

ところが、まだ離乳食を始めたばかりで、食べ慣れていないせいか、食べさせようにも口から出してしまったりします。0歳に限らず、負荷試験の時に食べさせるのに苦労することも多いのですが、生後6か月くらいでは食べること自体に慣れていないということもあるんですね。

ということで、もう少し離乳食を食べ慣れてから再挑戦したいと思っています。

中にはそんなに早く与えなくてもいいのに、という声も聞こえてきそうですが、食物アレルギーをこだわってやっていると、早く食べさせた方が早く治るという印象があるのです。下手に除去した方が、治りづらくする可能性を感じています。

「鉄は熱いうちに打て」と言われますが、食物アレルギーもその通りだと思っており、今後も早期対応を進めていきたいと考えています。