小児科 すこやかアレルギークリニック

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アナフィラキシーを起こしたのは
2017年02月16日 更新

学会の準備をしています。

卵や乳は加工品を使って、含有量の少ないものから食べさせているのですが、ナッツ類やソバ、魚介類はそういう戦略が取りづらいため、真っ向勝負というか、そのものを使って負荷試験を行っています。

負荷試験に関しては、平成14年から新潟の地で行っていますので、結構年季が入っています(笑)。

もちろん、アナフィラキシーを起こさずに、食べられるものは食べさせたいと思っていますので、未摂取の場合は負荷試験をするしかありません。

ただ、ピーナッツが怖いからと、クルミやカシューナッツも食べていないことが多いし、エビが心配だとカニやイカ、タコ、貝類までみな除去していることも多いようです。魚も様々な種類がありますが、ごく一部の魚しか食べてさせていないと聞くこともあります。

となると、あれもこれも負荷試験が必要になったりする訳ですが、昨日も言ったように、園や学校を休んで何度も負荷試験に来ないとけないのなら、放置しておくなんてことも多いようです。負荷試験の予定を立てていて、受診されないケースもあるようです。

要は、不安があり、負荷試験に尻込みしやすい食材と言えるのではないでしょうか?。

今日、当院のデータを示しますが、更に不安に拍車をかけるかもしれません。でも、敢えて書こうと思っています。

当院で、ナッツ類、ソバ、魚、魚介類の負荷試験でアナフィラキシーを起こしたのは、シラスとソバとカシューナッツの3件でした。問題はアレルギー検査の結果です。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、シラスは検査に項目がないのです。ソバはクラス1、カシューナッツに至ってはクラス0でした。

魚アレルギーがあり、まずシラスくらい食べられるかなと負荷試験を行いました。ソバとカシューナッツは、クラス2以上が陽性とされる中、“陰性”に値します。「家で少しずつ食べさせなさい」なんて言う医者もいるんでしょうね。

逆に言えば、この結果が出たことで、「うちの子は数値が低くても食べられないんだ」とハッキリ分かります。それ以降は、ソバはカシューナッツを除去していけば、何も起きないはずで、負荷試験を行う意味はあったと考えています。

ただし、ソバはクラス2、カシューナッツはクラス1以上でも食べられたケースもありますから、数字だけで食べられる・食べられないの判断は難しい食品もあるのかもしれませんね。

結局は、疑わしいものはなるべく医院で負荷試験をして、原因であることを証明していくしかない訳で、これまでの経験を参考に地道にやっていくしかないのだろうと思っています。