小児科 すこやかアレルギークリニック

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アナフィラキシーの過去とエピペンの適否
2017年03月14日 更新

先日、新規受診の患者さんがいました。

今はもう小学生なのですが、2歳の頃イクラを食べて、アナフィラキシーを起こしたそうです。それ以来、ずっと除去してきました。

地元では、今年から食物アレルギーの診断書が厳しくなったということもありますが、学校では、その話を聞き、医師の診断書が必要だと考えました。

それまでは、イクラは園では出ないため、特に困らなかったのだろうと思います。学校給食でも出ませんが、弁当の日にイクラのおにぎりを持ってくるお子さんもいるでしょう。となると、患者さんの口に入る可能性はあります。

親御さんは、イクラを除去の診断書が欲しいということで受診されましたが、私は「本当にイクラの除去が必要か?」と考えなければなりません。何せ、イクラを食べて症状が出たのは、5年も前のことなのですから。

この状況で、多くの医師はアレルギー採血でイクラを調べることでしょう。私も確かにそうしました。結果は、何とクラス0と陰性だったのです。

ここで、医師達はどう考えるでしょうか?。陰性なんだから、「イクラは除去の必要がない」と言う人もいるでしょうし、「過去にアナフィラキシーを起こしたんだから、除去継続」と言うかもしれない。「家で少し食べさせてみて」と言われることもあるでしょう。多分、まちまちだと思います。

実は、学校側から親御さんは「エピペンが必要なら、エピペンも処方してもらってきてください」と言われています。医師達はどう考えるでしょうか?。

世の中にはエピペンを1回も処方したことのない医師が多いはずだし、エピペンの処方の適応も分かっていない医師が多いので、「必要ない」と言われることが多いと思います。

「じゃあ、処方しておきます」という医師は一部だろうと思います。

イクラという基本的に学校では出ない食材だけれど、何年も前にアナフィラキシーの既往があり、ずっと除去していて、食べたことがないというケースでは、確かに判断は簡単ではないように思います。しかも、血液検査でクラス0。学校側から、エピペンの適否を聞かれている。

皆さんは、どう考えますでしょうか?。(つづく)