小児科 すこやかアレルギークリニック

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2017年03月22日 更新

今日は、水曜日。これから講演ラッシュが続きます。

少し前に、この日の講演を依頼されました。注意すべき食物アレルギーの患者さんの通う園が3つ集まって、合同の研修会があります。もちろんと言うべきか、行政が音頭を取ってくれての実現です。残念ながら、地元上越市は理解がないので、別の市での話です。

1人目は、小麦を摂ると2時間くらいして吐くということを繰り返していた患者さん。小麦だと比較的珍しいでしょうか。でも、こういうケースは見かけますね。

負荷試験をして、嘔吐もみられましたが、諦めずに食べるようにしていたら、軽快しています。

2人目は、アナフィラキシーの既往のある牛乳アレルギーのお子さん。地元の医師からエピペンを処方されておらず、周囲から当院の受診を勧められ、エピペンも処方しています。

このお子さんは、生後6か月でミルクを飲み、顔が腫れたという経過があったせいか、いろいろなものを除去していました。乳については、ミルククッキーで負荷試験を行っており、アナフィラキシーを起こしたにもかかわらず、食べられることを確認しています。

ソバやイクラ、タラコなどは負荷試験を進め、解除できています。卵も完全除去していましたが、少し食べられるようになっています。

3人目は、食物アレルギーで2回病院に入院したことのあるお子さんです。卵クッキーを食べて初めて入院して以来、卵入りのハムを誤食し、じんましん、ゼーゼー、嘔吐がみられ、入院しています。

もちろんエピペンの適応ですが、前医からは処方されていませんでした。このお子さんも卵入りの加工品は食べさせる努力をしており、ピーナッツやイクラの負荷試験もしており、食べられることを確認しています。

いずれも注意を要する患者さん達ですが、園側もそういう認識は既に持っているはずです。誤食時の対応を知っていただくことも大切ですが、私がプロとして、こういう患者さんに対しどう対処し、どう食べさせていくかという方針もお伝えできればと思っています。

多分、多くの小児科医が「食べるな」のひと言で済ませていて、通院しても何も変わっていないのでしょうが、重症だからこそやるべきことがあろうかと思っています。

その辺が伝わってくれればいいなと思っています。