先日、7か月の赤ちゃんが行政の離乳食指導で体重増加不良を指摘され、ミルクを足すように言われた赤ちゃんの話をしました。
指導としては、何ら間違っていないと思います。しかし、ミルクアレルギーがあったようで、家でヨーグルトを摂らせたらまぶたが腫れるということが起きました。
食べてすぐに症状が出たこと、普段は完全母乳で乳を与えるのは初めてだったことから、ミルクアレルギーがあると考えていました。
この患者さんを診察して、行政側にこういうことがあったと連絡を行いました。今回は症状が軽かったものの、言われた通りに乳を与え、アナフィラキシーでも起こしてみれば、やや厳しい言い方になりますが、行政側が“加害者”になり得た訳です。
連絡したものの、ミルクのアレルギー採血の結果は見ていなかったので、どんな結果かと思っていました。また、もともと“湿疹”があり、某小児科に通院していました。経皮感作を受けたのでしょうから、アトピー性皮膚炎があるのだろうと予想していました。
結果をみてみると、ミルクはクラス2でした。アトピー性皮膚炎の病気の勢いを表すTARCも1600と高値でした。まさに予想通りでした。
アトピー性皮膚炎が見逃されていれば、より経皮感作を起こしやすくなります。結局、こういう患者さんは医療機関にかかっていたとしても、非専門医ですとほぼ全例アトピー性皮膚炎を見逃されていますので、今回のようなことは繰り返してしまう可能性が高いと考えています。離乳食指導は慎重に行うべきということだろうと思っています。
私もアトピー性皮膚炎の治療に力を入れていますが、世の中の小児科医、皮膚科医の99%は当てにならないように感じています。アトピーは本当に治りづらい慢性の病気なので、ちょっとステロイド軟膏を塗ってなんて治療では太刀打ちできません。
多分、湿疹をツルツルにし、高値安定させないと経皮感作は防げないと思っています。そこまで治療を徹底している医師に遭遇する確率は99%困難だと思っています。
患者さんもその辺をよく考えないと、“乳児湿疹”などと誤診され、効かないような軟膏を繰り返し処方され、経皮感作が進み、食物アレルギーを発症してしまうという悲しい現実が繰り返されることになってしまいます。


