小児科 すこやかアレルギークリニック

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新型インフルエンザは脅威
2008年12月11日 更新

先日、外来で「先生、新型インフルエンザってどうなんですか?」と質問がありました。

最近、テレビで取り上げられているように、いつかは必ず発生すると言われています。人類は過去3回“新型”インフルエンザを経験しています。当時は人類未経験のウィルスだったので、各回ともに世界で数百万人から数千万人の犠牲者が出たと言われています。

現在は医学が進歩しているので、そんなに死ぬことはないだろうと言いたいところですが、海外のデータによると新型インフルエンザに感染すると、致死率は6割と言われています。抵抗力が高いと思われる若い世代では逆に死亡率が7割以上とされています。

日本では25%の人が罹患することが予想されており、残念ながら一定の確率で死亡は起こります。64万人が死亡し、社会人の4割が欠勤を余儀なくされるだろうと推定されています。これが本当なら、社会は大混乱を起こします。大都市直下型の地震でも数万人の死者が出ると言われていますが、それ以上の大災害になり得る訳です。実をいうと、それ以上の死亡を予測するデータもあるのです。

新型インフルエンザはいずれは流行すると言われています。それが今年なのか、何年先のことなのか分かりませんが、間違いなく起こることなのです。自分の身を守るためにも、正しい知識を患者さん達に持って頂きたいと思い、今月20日の勉強会で新型インフルエンザの話をしようと考えました。

先日、ある医師が市内の講演会の中で「新型インフルエンザは大したことない」とおっしゃっていたそうで、冒頭の質問は当院かかりつけの患者さんが、それが本当かどうか確認したくて、私にそのことを聞かれたようです。「大丈夫じゃないんです」と私は答えました。

今も各医療機関で行われているインフルエンザワクチンには、新型インフルエンザには無効ですし、また国策として備蓄のすすめられているタミフルですが、海外でタミフルの効かない患者さんもいたという報告もあるのです。

当院は、アレルギーにこだわり、過去15回の院内勉強会はすべてアレルギーの話でした。しかし、今回は通常のインフルエンザも流行りだしてきたことですし、各患者さんが保身のためにも新型インフルエンザの話をしなければならないと考えました。

各医療機関もこういう患者さんの命を守るために、勉強会などの情報発信は率先して行った方がいいと思うのです。今日も小児アレルギー学会の準備で忙しく、15日から院内勉強会の準備を行うつもりです(汗)。どれだけまとまりのある話ができるか分かりませんが、少なくとも人ごとのような考えは修正して頂けるような内容にしたいと思っております。20日の16時からを予定しております。