小児科 すこやかアレルギークリニック

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紹介状の返事
2008年08月20日 更新

先日、紹介状を書いた返事が私の元に届きました。

私が食物アレルギーで診ていた患者さんが、お父さんの転勤で九州に引っ越すことになったのです。

この患者さんは、多種の食物アレルギーがありました。私が食物アレルギーについて説明も充分にしてあり、負荷試験もしています。今後も負荷試験が必要と思っていました。

それが突然の引っ越しです。それを聞いた時に、引っ越し先で食物アレルギーの専門的な知識を持った先生がいるだろうか?、負荷試験をしてくれる先生がいるだろうか?という考えが真っ先に頭に浮かびました。いつも言っている通り、食物アレルギーの専門家は全国的にも少ないのが現状です。負荷試験までキチンとやっているとなると、小児科医が100人いたとすると5人もいないでしょう。

食物アレルギーでなくても、私がアレルギー専門医として誠心誠意診ていた患者さんが引っ越される時は紹介先を慎重に選んでいます。申し訳ないですが、専門医以外に紹介すると治療方針が変わったりする可能性さえもあります。

食物アレルギーとなると、「負荷試験はアナフィラキシーの恐れがあり、やらないのが普通だ」なんて正しくない説明をされてしまうと困ってしまうので、紹介先には気を遣うのです。日本アレルギー学会のホームページから検索できる日本アレルギー学会認定の専門医の場合は、ぜんそくには心得があると思いますが、食物負荷試験までやっている先生はその一部だと思います。

私はアレルギー関係の学会に行くと、食物アレルギーの話を中心に選んで聞いていますが、転居先の北九州市には1000件以上の負荷試験をされている先生がいらっしゃることを知っていました。先の患者さんの引っ越し先を伺うと、かなり近いようです。それを知って、「これでちゃんと負荷試験もしてもらえる。安心して任せられる」と私も嬉しくなってしまいました。

数日前にその先生から、紹介状の返事を頂きました。「先生のお陰で、ご家族も食物アレルギーのことを正しく理解されており、負荷試験を進めていきたい」と書いてあり、心の底からホッとしました。

最後に「こちらから新潟に転勤の患者さんがあれば、お願いします」とも書いてありました。専門医であれば、紹介状の内容をみただけで、その先生の実力が分かります。アレルギー専門ということで通じるものがあったのだと思います。

普段から困っている患者さんのために、時間をかけて説明し、確実に症状を落ち着かせようと日々努力しているつもりです。そんな患者さんが引っ越すことになると、とても淋しいものです。そういう場合は、自分と同じ方針のできれば専門医の先生に紹介して初めて、任務を完了したのだと思っています。