今日も負荷試験ネタでもいいでしょうか?(汗)。情報を求めて困っている食物アレルギーの患者さんのためですし、また新潟の地に「食物負荷試験」を普及させたい気持ちも強いからです。また今日は「いずれ食べられるようになるから」では“遅い”という実例を挙げたいのです。
先日、9月に卵焼きの負荷試験をやって、卵Mサイズ1個を使った卵焼きの1/8切れで蕁麻疹が出てしまった子の“リベンジ”をやりました。私も「ちょっと早いかな?」と思ったのですが、母の希望もあり再度卵焼きで行いました。結果は何と「無事終了!」。慎重に1/8切れから進めていき、まるまる一個を何事もなく“完食”。やはり子供の生命力というか、なみなみならぬパワーを感じざるを得ませんでした。「よかった」というか「あっぱれ!!!」って感じですね。皆がこんなに早く食べられるようになる訳ではありませんが、食べられるものなら、早く食べさせてしまいたい、そう思います。
もう一人はもう少し大きい就学前の子でした。「アレルギー診断書」のための負荷試験になります。この子も遠路はるばる、しかも雪道の中を受診して下さいました。恐縮です。これまで主治医からの指導で、真面目に“完全除去”をされてきたのです。当院では早くも3回目の負荷試験となりますが、学校給食で卵を食べさせたいということで、今回は「卵焼き」に挑戦しました。
この年齢になると物心がついているので、今までダメと言われていた“黄色いもの”を急に食べろと言われても、拒否反応を示してしまいます。励ましながら最初の1/8切れを食べさせましたが、嫌がりなかなか食べてくれません。彼にとっては食べたくないものを勧められるのは“ストレス”ですよね。お母さんの話では年長時のアレルギー症状を覚えているから嫌なのだろうということでした。でも、何とか時間をかけて食べてくれました。
あいにく皮膚も弱いので、ストレスを感じると身体を掻くのですが、それが負荷による皮膚症状として掻いているのか、区別がつかないのです。この辺りの判断は難しいと思います。長年の経験と勘、充分な観察で診ていくしかありません。本人も少しずつ“卵”に対する恐怖心が減っていったのか、徐々にスムーズに食べてくれるようになってきました。何かあっても困るので、私も慎重に時間をかけて負荷をしていったら、1個を食べきる前に飽きてしまい、泣きが入ってしまいました…(汗)。
でもよく頑張りました。合計でだいたい2/3個を食べてくれました。これなら家で少しずつ練習してもらえると考え、ここで今日のところは終了としました。あとは家で卵料理を練習して、身体を慣らしてもらおうと考えています。「“大丈夫だろうから”少しずつ家で食べさせてみて」と主治医から言われるのでは“怖くて食べさせられない”のが普通ですよね?。今回のように2/3個を食べて何ともなかったという“実績”があるので、練習するようお母さんにお願いし、了解を得ました。
私の経験では、負荷試験では6歳くらいになると嫌なものは拒否をするようになります。女の子の方が、もう少し早い印象です。ですから、できれば5歳くらいまでに卵や乳製品の除去を解除したいところです。実際、これくらいの年齢ではかなりの割合で食べられるようになると思います。卵の検査が「0」になるまで食べられないと思っているお母さんも多いですが、それは正しくはありません。2や3くらいでも食べられることが多いのです。ダラダラ除去して精神的に食べられなくしてしまうことは、是非とも避けなければなりません!。
食物負荷試験って奥が深いです。これから「アレルギー診断書」の時期となります。今日述べた通り、年齢的には私のいう“ボーダーライン”です。是非とも負荷試験を行ってもらい、客観的に除去なり制限の“線”を引いてあげて「必要最低限」の除去にしてあげたいものです。近くで負荷試験を受けられない方も相談に乗ります。メールでもいいですから、連絡して下さい。


