当院では喘息の患者さんが最も多いのですが、その次に多いのはアトピー性皮膚炎の患者さんです。社会人の方も数人いらっしゃいますが、高校生もそれなりに通院して下さっています。
今日は長岡市から高3の受験生の女の子が受診されました。当院へは9月の「アレルギー初診30分外来」が最初でした。地元の皮膚科に通っていたそうですが、改善が思わしくないということで受診されたのです。当然のことですが、小児科医よりは皮膚科医の方が皮膚を診る技術はあります。正直言って自分が診れるか少々自信はなかったのですが、自分の持つ技術をぶつけてみようと思いました。
ご存知でしょうが、現在のアトピー性皮膚炎の治療は「ステロイド」と「保湿剤」が基本です。その「ステロイド」ですが、皮膚が炎症を起こしているところに、炎症を抑える薬を塗ることは理にかなっていると思いませんか?。「初診30分外来」の時にステロイドに関する情報をご本人に理解できるよう丁寧に説明致しました。多分それが一番“効いた”のだと思います。これまでは薬をつい遠慮がちに使っていたようですが、今回は本人がビックリする程、改善していました。
ただ、時間のない受験生を上越まで通わせるのも申し訳ないと思い、今日までに今後の治療をどこで受けるかご家族と相談してきて欲しいと言っていたのですが、当院を選択されました。治療を任せる「小児科医」を選ぶのは子供というよりは、母親の意見で決められることが多いですよね。今回の患者本人の意思決定は、小児科医冥利に尽きると言って過言ではないと思っています。
帰り際、「皮膚が落ち着いているから、勉強に集中できない言い訳ができないね」と言ったら、まだあどけない笑顔をみせていました。何とか合格を勝ち取ってもらいたいものです。


