小児科 すこやかアレルギークリニック

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突破口
2017年03月08日 更新

先日、隣町から受診された患者さんにサケを用いて負荷試験を行いました。

誤解はないと思いますが、酒ではなく、鮭です(笑)。

この患者さんは魚全般を除去していました。根拠は、前医でのアレルギー採血で、いろいろな魚が陽性という結果だったから。

私も「負けるケンカはしない」主義なので、危険性の高い負荷試験はやりません。確かに魚アレルギーの強いお子さんは、どの魚も食べられないということはあります。

では、どうするか。プリックテストと言われる皮膚テスト併用します。事前にいくつか皮膚テストをやったのですが、どれも少し腫れています。

負荷試験を多くやっていると、皮膚テストも陽性だからと言って、食べられないとは限らないことも経験しています。やはり、負荷試験をしてみるしかないのです。

ナッツ類やソバ、甲殻類などの食品は、大人でもアレルギーの人がいて、治りづらいと考えられています。多くの医師が血液検査で、クラス1という微妙な数値も含めて「アレルギーだから食べるな」と指導しているようです。要は、数値だけで除去を指示しています。

「果たして本当か?」と疑問を持ち、皮膚テストをやってみると、やはり今回のように陽性のこともあります。もしかしらた、少々良心的な医師は皮膚テストも陽性なんだから、「食べてはいけない」と言うのだろうと思います。

当院の場合は、食べさせてみないと結論づけられないと考えていますので、負荷試験をやるようにしています。ですから、冒頭の魚アレルギーのお子さんも、給食で出やすいサケを使って負荷試験に挑戦してみようということになりました。

結果は、何の問題もなく食べられました。アレルギー採血や皮膚テストが陽性だからといって、食べられないと結論づけるのは早計の場合もあるのです。

この患者さんの場合もそうですが、いろいろな魚の数値が高いから、どれも食べられないと前医から指導されていましたし、そう思ってきました。今回の負荷試験で、その考えが“胡散臭い”と思えてきたと思います。

今回のサケの負荷試験を、突破口にしたいと思っています。