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「様子をみましょう」
2016年12月23日 更新

昨日、ドラマ「ドクターX」が最終回でしたね。

ドラマというと「逃げ恥」が盛り上がりましたが、私は観ていませんでした。医療系の「ドクターX」と「レディ・ダ・ビンチの診断」は観ていました。

よくドラマなんて観る時間あるんですか?なんて言われたりしますが、それくらい時間はありますよ。ただし、東芝の技術のお陰だったりします(笑)。うちのハードディスクレコーダーは常にNHKや民放の番組を録画しているので、観たい時に観ることができます。

最近は1日200人くらいの診察をしています。一般の方が思うよりも、医者は肉体労働だったりします。家に帰って、バタンキュー。ドラマを見逃すこともありますが、タイムシフトレグザで観ています。

特にドクターXは有り得ないことも多いのですが、医療界の問題を表現していることも多々あります。また、外科系の先生なら、場合によっては、あまりの非現実的な描写に観る気も起きないのかもしれませんが、私は内科系なので結構スッキリ観れるんです。

最終回で気になったセリフは、主人公の大門未知子のさりげなく言った、「余命なんてね、医者が責任逃れするための言い訳なの」という言葉でした。

現実的に、手術不可能のケースであっても、「私、失敗しないので」なんて言って、完璧に手術をしてみせるのですが、ある意味、そういう救世主的な存在を待望している部分を皆さんがお持ちなので、ドラマとして人気があるんだろうと思います。

私が、実際に余命宣告をされるのはまだ先だと思いますが、もし最期が迫っているのなら、どれくらいの時間が残されているのか、知りたい気がします。だから余命宣告って言葉もあるのでしょう。

でも、大門未知子はそう言って、余命宣告を切り捨ててしまいます。格好いいですよね。

私は内科系で、しかも小児科なので、患者さんの最期に遭遇することはこれまでもほとんどありませんでした。ですから、余命がどれくらいだなんて宣告したこともありません。

ただし、ピンと来た言葉があります。「様子をみましょう」です。これなら小児科医のまず100%使っている言葉だろうと思います。

この言葉は、使うこともありますが、なるべく使わないようにしています。確かに小児科医のやることって、限界があり、自然治癒力に頼ったことをしているだけです。ですから、大勢の小児科医のが、大抵のケースで“様子をみている”のは事実だろうと思います。

ただ、策がなく、放置するだけというようなマイナスイメージを持っているのは、私だけでしょうか?。アレルギーは慢性疾患で、すぐには良くなりません。しかし、正しく診断し、ガイドラインに沿って治療すれば、大抵は速やかに改善するのも事実です。

患者さんにために努力もせず、「様子をみましょう」を多用している医師も少なくないと思っています。そういう医者とは同じでありたくないため、自分としては必要最小限に「様子をみましょう」を抑えているつもりです。

これもちょっとした私のこだわりだったりします。