小児科 すこやかアレルギークリニック

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実りの秋
2016年10月04日 更新

昨日、ある患者さんに負荷試験を行いました。

専門医でも「クラス6」という言葉に弱いようです。私もさすがにピーナッツとか、カシューナッツがクラス6だと負荷試験はしませんが、卵、牛乳、小麦ならこれまでも大して臆することなく、挑戦してきました。

1日の大矢先生の話じゃないですが、重症なアトピー性皮膚炎があると、いろいろな食べ物に感作されていることが多いのは事実です。「感作」というのは、アレルギー検査が陽性化していることを指します。

ご存知の方も多いでしょうが、「感作」は食べられないことを意味していません。検査が陽性であっても、食べられないとは限らず、だから私も毎日せっせと負荷試験を行っています。

アトピー性皮膚炎の重症なお子さんで、あれもこれも感作されているお子さんに、カステラを使って負荷試験を行いました。この患者さんは卵白がクラス6でした。

卵を少量含むお菓子は食べているので、多く含む加工品も食べられるのではないかと思ったのです。あっさり結果を書きますが、完食しています。

多分、負荷試験をし慣れた専門医でも躊躇ったかもしれません。何故なら、加熱卵白を示すオボムコイドも調べてあり、クラス6だったのです。

もしかしたら、今回の負荷試験が例外であり、同様な患者さんに対し、実際以上に期待をふくらまさせてしまうものかもしれません(汗)。

私の意図は、数字を見て、諦めてはいけないということを言いたいのです。私の患者さんは、私しか守れません。何かあれば、100%私の責任です。でも、私にはそれなりに確信がありました。

だって、卵クッキーを既に食べているんですから。ですから、そういうものを食べていないのに、「うちの子、カステラを食べられるかも」と思ってもらっては困ります。ただ、希望は捨ててはいけないと思うのです。

最近は、負荷試験をやる施設も少しずつ増えてきました。私も負荷試験歴15年になりましたので、それなりの経験と勘も身に付いてきたのかもしれません。ハナっから「クラス6だから食べられない」と医師や患者さんには思って欲しくないのです。

既にこういうことは何度も経験しており、私としては「普通」なことですが、昨日から私がリニューアルしています。

大矢先生の講演を受け、アトピー性皮膚炎の治療と、食物アレルギーのより重症者への免疫療法を少々パワーアップしたのです。昨日の外来は、昨日から方針転換がありましたので、患者さんへの説明に時間がかかりました。

今日以降もそうかもしれませんが、アトピー性皮膚炎の治療を強化し、より食べさせる、しかも早期にを心掛けたいと思います。

昨日も言いましたが、すこやか健康フェアの開催で見かけ上、数10万のロスがあったようにみえますが、それ以上の収穫があり、しかも患者さんへそれを還元できるのであれば、こんな“実りの秋”はないだろうと思っています。