小児科 すこやかアレルギークリニック

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ハードル
2016年05月30日 更新

先日、咳の長引く患者さんが当院を初めて受診されました。

これまで小児科、耳鼻科などいくつかの医師の元を訪れ、それでも改善がなく、当院に救いを求めて受診されています。きっかけは、最後にかかった耳鼻科医の「アレルギーかも」という発言でした。

世の中には、アレルギーで困っている患者さんが数多く存在します。風邪やちょっとした湿疹なら、じきに治ってしまうのですが、アレルギーは慢性の経過を辿る病気です。仮にかかりつけ医から“風邪”や“乳児湿疹”などと診断されても、アレルギーが見逃されている場合、すぐに治ってしまう代物ではありません。

症状が改善せずに、場合によってはあちこちと医療機関を変えることになります。医師は、これを「ドクターショッピング」といい、患者さんを非難します。残念ながら、医師に能力がなく、診断できなく、治療もできないので、悪いのは患者さんではなく、医師の方ということになります。

特に小児科医は、咳が出れば、短絡的に“風邪”と診断しているケースが極めて多いと思っています。最初は風邪と思っても悪くありません。ただし、長引いたり、風邪薬を飲んでも改善がなければ、「風邪じゃないんじゃないか?」と疑うべきです。

皮膚科医は、赤ちゃんの湿疹をみると、すぐに“乳児湿疹”と診断したがります。いつも言っているように、極めて高い確率でアトピー性皮膚炎が見逃されています。

アトピーと分かれば、すぐに治るものでもなく、治らない理由もそこにあります。逆にじっくりと腰を据えて治療に取り組まなければなりません。

医師が決めつけて、同じ薬しか出さないから、患者さんは不安を感じ、「医者を変えないとダメかもしれない」と考えるのでしょう。これを患者さんのせいにして、医師が自分の判断の浅はかさを反省しないのはとてもおかしいことだと思っています。

しかも、適切な診断や正しい治療をしなくても、医師の元には利益が落ちるシステムになっています。医師は自分のやっていることに反省も何もなく、その結果、誤診を続けることになります。

日本の医療って、終わっているというか、ダメな医者はとことんダメだと思いませんか?。

私はアレルギーに力を入れており、開院して8年、世の中に自分が診ることで救える患者さんが少なくないことを知っています。症状が良くならなくても、診断や治療を見直そうともしない医者の元を離れ、自分を頼って欲しいと思っています。

ところがです。そこには高い「ハードル」が存在します。冒頭に挙げた患者さんも耳鼻科医から「アレルギーかも」と言われ、そこで初めて「アレルギー専門医に診てもらおう」という発想が生まれました。

風邪や乳児湿疹と思っている間は、アレルギーなんてつゆ知らず、当院を受診しようという発想が生まれないようです。

驚くほどいい加減なことをやっている医師は多いと感じています。しかし、やはり「お医者さんがいい加減なことをやるはずがない」という発想が根強く、医師に裏切り続けられている患者さんは多いのも現実です。

もうちょっと違ったアプローチが必要なのかなとも考えていますが、いずれにしても日本の医療には様々な問題があるのは現実だということを知っておいていただきたいと思っています。