小児科 すこやかアレルギークリニック

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確かに、確かに
2016年05月19日 更新

昨日も、ある市に招かれての講演がありました。

園と学校、学童保育の指導員が参加されているということでした。食物アレルギーの話をする時、聞く人によって内容を変える必要があると思っています。

園では乳幼児を扱うことも多く、卵、牛乳、小麦といった3大アレルゲンが主要な原因となりますが、小学校になると甲殻類、卵、ソバと上位3位が様変わりしてきます。

低年齢では食物依存性運動誘発アナフィラキシーはほとんど見られませんし、口腔アレルギー症候群も低年齢化しているとはいえ、やはり小さい子には少ないようです。

このように、聞く人によって、遭遇する可能性のある話をしようと心がけているつもりです。

最近は、学童保育の指導員の方へ話す機会も増えています。学童保育でもアナフィラキシーが起きたらエピペンをという流れができてきています。これは望ましいことで、もっと子どもを扱う職種の方に拡大された方がいいと考えています。

昨日、1時間半近く話をして、その後質問をお受けしましたが、一人学童保育の指導員の方が手を挙げられました。

学校は、もしアナフィラキシーが起きた場合、複数の先生がいるため、チームワークで対応をお願いしています。一方、学童保育だと1人、2人ということもあるでしょう。

学校には、養護教諭という医療のプロが所属していますが、学童保育では、そういう存在もなく、少人数です。かなり不安な気持ちも分かります。だからこそ、学校にいる時に、気付いた体調の変化などの情報の共有をお願いしたいというご指摘でした。

確かにそうだなぁと思いながら、聞いていました。私の患者さんも、学童保育の時間に誤食によりアナフィラキシーショックに陥りましたが、同じ敷地内にもかかわらず、連携が取れておらず、そもそも卵アレルギーがあるということだけ伝えられていたのみで、エピペンを所持していること、エピペンとは何なのかさえもご存知ではありませんでした。

今後、共働きなどで学童保育の利用も増えることが予想されます。夕方、指導員のもとで過ごす子どもも少なくなく、おやつで誤食を起こすことも増えてくるかもしれません。学校の先生よりは、食物アレルギーの学ぶ機会も少ない指導員が、1人、2人でアナフィラキシーの対応をすることはかなり難しいと思います。

この辺のことを行政に対策を考えていただきたいと思っています。