小児科 すこやかアレルギークリニック

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2015年10月09日 更新

昨日、患者さんから小さな紙袋を渡されました。

開けてみたら、これ(画像)。重度な食物アレルギーの親御さんで「先生に倒れられたら困る」とおっしゃっていました。

確かにそうですよね。私がいなくなったら、地元のアレルギー医療は元通り。また負荷試験を“隠蔽”されて、過剰な除去を強いられる患者さんが増えてしまいます。優しい患者さんのためにも、地道に頑張っていかなければなりません(笑)。

当院の特徴は、院外活動が多いことでしょう。診療が終わっても、やることがいっぱいあって…。

ここ最近は、食物アレルギーの講習会も各地で行われるようになり、一度は聞いたことのある園や学校関係者も多いと思っています。大きなきっかけになったのは、東京調布市の給食での誤食事故でしょう。

当院の場合、その前からエピペンを処方している児の通う園や学校に出向こうという活動を始めており、ほどんどの園や学校を回ったと思っています。1度ならずも毎年や2年に1度というように、職員の異動もあるため、定期に出向いているところもあります。

その活動も進むにつれて、次にやるべきことが明らかになってきました。食物負荷試験の普及です。負荷試験は、医師の目の前で食べさせる検査ですから、アレルギー症状が出るリスクはついて回ります。

多くの医師がリスクを負いたくないから負荷試験が普及しない訳ですが、できないならできないで専門医に紹介すればいいと思うのですが、それも嫌なようで…。まあ、自分の医院にとって都合のいいことしかやろうとしない医師も多く、しかもリスクは負いたくないという、患者さんが理解できないようなドクターも結構います。

でも、中には良心的な医師もいるんです。リスクの全くない負荷試験は存在しませんが、工夫によってはリスクを相当軽減することは可能です。食物アレルギーの増加につれて、負荷試験は専門病院だけのものではなく、専門でない医師でもやれるように学会側が配慮しなければならないと思うのですが、今のところそういう動きはありません。

当院の加工品を使った負荷試験は、実際、開業医の立場の私でも相当数こなしている訳ですから、できない訳はありません。しかも、アレルギー症状が誘発される確率は低く、一般診療と同時並行で行っています。

負荷試験をやりたいという気持ちのある、正義感のある小児科の先生方にも「こういう方法があるよ」というのを伝えたいと思っています。それが、今私のやるべきことだと思っています。

ということもあって、今年は学会発表を頑張りました。6、7回やったでしょうか。あとは今年は残すところ一つとなりました。それが来月奈良で開催される日本小児アレルギー学会です。

私も福岡の専門病院で研修させていただいて以来、毎年発表していますが、これで14年連続となります。先日、学会誌が送られてきたのですが、なんと私がトップバッターでした。

どういうことかと言いますと、土日と行われるのですが、私は土曜の学会開始の9時だったと思いますが、第一会場の一般演題の1番目に発表が予定されているのです。これまで小児アレルギー学会以外でも発表はしていますが、トップバッターを務めるのは初めてのことです。

ちょっと気になるのは、土曜の開始間際だと参加する医師が少ないこと。負荷試験に興味を持っている小児科医に聞いて欲しいのにという気持ちはあります。いずれにしても、当院での負荷試験の最新のデータを入力した上で、結果をまとめないといけません。

また、診療以外で根を詰めて頑張らないといけません。そろそろ学会準備に本腰を入れようと思っています。