明日から高齢の両親に対する親孝行!?のため、しばらくお休みを頂きます。
患者さんもお盆休みが心配なようで、受診も多いです。今日も、きっとそうでしょう。診療後に成田に向かいますが、無事に辿り着けるかどうか(汗)。
昨日もラジオで、リスナーの投稿に「子供の咳が長引いているため、小児科へ。激混みで大変だった。」というのがありました。どの小児科もにたような状況なのかもしれません。
ただ、多くの医師が咳が出れば、風邪と言って咳止めなどを処方して終わりでしょう。長引けば、繰り返せば、「おかしい」と思わなければなりません。ラジオのお子さんも、実際に診てみないと何とも言えませんが、長引いているようなので、ぜんそくが見逃されているのかもしれません。
なかなかそれに気づいてくれる小児科医は少ないようです。つい自分で診察してみたいと思ってしまいました。私も何でも分かるわけではありませんが、当院が力を入れているアレルギーや呼吸器という分野がウィークポイントの小児科医が多いと思っています。
当院は、お陰さまをもちましてまもなく開院8年となりますが、8年間毎日のようにこういう患者さんを診ています。まともに治療されている患者さんはどれくらいいるのだろうか?と思ってしまいます。
先日、離れた街から咳が止まらないというご兄弟が当院を初診されました。大きい子なので、地元の内科を2軒回っていました。1軒目はプランルカストとミノマイシン、2軒目はシングレアとジスロマックという薬が出されていました。二人ともです。
小児科は「風邪、風邪」ということが多いのに、内科はこういう治療をするのかと思いました。ちなみに、プランルカストもシングレアもぜんそくの治療薬です。内科は咳が長引けば、ぜんそくを考えて、そういう薬を出すのでしょう。
ここで腕の見せ所ですが、まずは本当にぜんそくがあるかどうかを検証しないといけません。兄は小さい頃、ぜんそく症状がありました。大きくなってからは特に症状はないようです。兄弟は結構似るものですが、弟の方はこれまでぜんそくを思わせる症状は一度も出たこたがなく、ぜんそくはなさそうです。
実は、兄弟の他に母も似たような咳が出てきており、何らかの気道感染症を考える方が無難です。二人とも胸のレントゲンを撮りましたが、気管支炎と判断されました。
この年代で気管支炎や肺炎を起こすと言ったら、マイコプラズマでしょう。最近は、のどを綿棒でこすり診断するのがいいと言われていますが、片方の内科では採血を勧められ、しかし採血ができず検査ができなかったそうです。
二人ともマイコプラズマを検査しましたが、弟がうっすら陽性でした。マイコプラズマが兄弟、ひいては母までも影響しているのではないかと考えています。となると、ぜんそくの治療は必要ないはずです。特に弟さんの場合は、ぜんそくを疑う余地がまずないため、過剰治療なのかなと思っています。
内科の場合、「咳ぜんそく」という病気を診る機会が少なくないから、こういう処方になったのかもしれません。長引いたり、繰り返したりすれば、ぜんそくが隠れていることを疑うことは賛成ですが、やはり問診を十分とった上で、過小でもなく過剰でもない処方を選ぶべきだろうと思っています。


