小児科 すこやかアレルギークリニック

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外来治療
2015年08月03日 更新

いつの間にか8月になっています。

例年、お盆休みに両親を連れて旅行に出かけています。私の親は医師ではありませんが、自営業でずっと忙しく、ちょっと休みを取って出掛けるなんてことは皆無でした。引退後くらいは好きな国に連れて行ってあげたいと思っています。それが他院よりも夏休みが長い理由です。

今週の水曜もそうですが、ある中学校にエピペンの話をしに行くことになっています。さすがに園や学校を100回以上も回っていますので、そんなに緊張もしなくなりました(笑)。ただ、最近増えてきた同業者への講演は、緊張します。

5月に他県の医師会にお邪魔しましたが、やはり準備にはそれなりの時間をかけました。ちょうど当院の夏休みが終わった翌日に耳鼻科の先生に対し、お話しさせていただく機会が与えられたため、そのことが私の頭の中の多くを占拠しています。

以前、医師会報の画像を紹介しましたが、当院得意の“外来アレルギー学”についてお話しさせていただきます。

“外来アレルギー学”とは、私の作った言葉で、以前もこの場で紹介しています。20年くらい前はぜんそくの治療が整備され始める前で、頻回にぜんそく発作を起こし、入退院を繰り返すお子さんが結構いました。各都道府県にはそういう子供達を長期に病院で預かり治療する施設入院療法というやり方で対応せざるを得ないお子さんもいて、それなりに多くの患者さんが治療を受けていました。

ところが、ぜんそくのガイドラインが出きてきて、治療の進歩のお陰もあり、入退院を繰り返していた患者さんでさえ、入院すらしなくなってきました。つまり、ぜんそくは外来治療が可能になってきているのです。

当院は、ガイドラインに沿って治療しているので、感染をかぶって特に悪化した場合以外は病院に入院をお願いすることもなくなりました。いまだに多くの小児科開業医で繰り返されている点滴もほぼゼロとなっています。

ぜんそくについては、キチンと治療し、治療の終了は検査のできる年齢のお子さんに限りますが、「気道過敏性試験」という専門病院でしか行わないような検査を目安にしているため、大抵のケースでは外来治療で困ることはほとんどなくなっています。

もう8年近くになりますが、私が開業したのはアレルギーという得意分野を活かして、多くの患者さんを救いたいと思って勝負に出た訳です。アトピー性皮膚炎も食物アレルギーも外来で何とかできると踏んでいました。

アトピー性皮膚炎は入院治療をしている専門病院もありますが、当院は入院施設を持たないため、すべて外来で行っています。入院した上で、時間をかけて指導した方がいい患者さんもいるのも事実だろうと思いますが、当院では1週間後に再診していただきますが、ほぼ100%の患者さんが劇的に改善しています。アトピー性皮膚炎も外来治療が可能な時代になっていると実感しています。

そして、食物アレルギー。一部の専門病院で入院の上で負荷試験をやっていますが、入院しなければできない検査だとは思いません。ほとんどの場合、外来で可能だと思っています。

数年前に食べて治すと大々的に報じられた経口免疫療法ですが、入院の上で短期でガツンガツンと食べさせる方法はあまり行われなくなってきました。かなりアナフィラキシーのリスクが高いため、そこまでせず、外来でゆっくり進めていこうとする方針に変わってきているように感じています。

当院は開業医のため、夜間の対応はできないのですが、無理をしない範囲でそれらしいことは行っており、先日も小麦アレルギーでどうにもならなかったお子さんが150g食べられるようになっています。

ということで、子どものアレルギーは専門病院で行っているようなガイドラインに沿った治療が外来で可能になってきています。つまり、開業医でも対応できるようになっています。

ただし、企業努力をしていない医師も少なくなく、多くの開業医ではまだまだの状態なので、近くのかかりつけ医で可能ということにはなっていませんが、今後は志のある医師が徐々に増えていくことを期待しています。