昨日も、某市に講演に行ってきました。
最近の私の話は、この3月に文科省が食物アレルギーの対応について明確な方針を打ち出してきたため、それに沿ってお話しし、時折当院で経験したケースを交えています。
学校で初発することもあるとは、国が各学校に配布した資料にも記載されています。以前も触れましたが、ソバを食べて何ともない子が、ソバを食べて騒いだことにより、食物依存性運動誘発アナフィラキシーを起こし、アナフィラキシーショックを起こしたケースを紹介させて頂きました。
しかも現場は、学校ではなく、ソバ打ち体験の授業中のことで、外出先で発症したもので、山の方だったためドクターヘリが飛びました。こんなことも起き得るんだということを知って頂きたかったのです。
さて、この画像は、先日の新潟市での学会発表にも使用したものです。
左が治療前、右が治療後とビフォーアフターを示しています。当院がアトピー性皮膚炎の治療にも力を入れているということを示すための1枚でした。
アトピー性皮膚炎が悪化して久々に受診された高校生ですが、学校(部活?)が忙しくて受診する暇がなかったようです。多分、猛練習で汗をかき、それも悪化要因になり、掻き壊すことで細菌感染を起こし、浸出液が衣服に着き、痛くなって腕も挙げられない状況で受診されました。
こういうケースは中途半端なことが一番ダメで、変な言い方、割り切ってビシッと治療することでしょう。ガイドラインにも書いてあることです。ステロイド治療に関しては、ステロイドという薬を理解していないとしか思えない小児科医が多く、皮膚科医さえも使い方がおかしいことがあるようです。
患者さんのためにも、皮膚症状を一気に改善させてあげないといけません。その結果の一例がこの画像と言って良いでしょう。
ポイントは、「効く薬を使う」ということに尽きるでしょう。これだけ炎症が強いのですから、弱過ぎる薬を使っていては、炎症を中途半端にしか抑えることができず、更に掻き壊してより皮膚症状を悪化させてしまいます。
弱過ぎる薬を使い、良くなり切らない患者さんをあまりにも多く診ており、その前に治療していた小児科医や皮膚科医は、患者さんが困り果てて、当院にまで逃げてきていることを把握していないのでしょう。自分が治した気になり、また似たような別の患者さんにも同じ治療を繰り返すという悪循環になっているようです。
当院は、食物負荷試験で紹介されることがほとんどないのですが、アトピー性皮膚炎での紹介も皆無となっています。しばらく通っても改善が思わしくなければ、専門医に紹介するとガイドラインに明記されているのですが、そんなことをする小児科医、皮膚科医に会ったことがありません。
そういう現実を知り、かわいいお子さんのために、まともな医療を受けられる努力をして頂きたいと思っています。



