小児科 すこやかアレルギークリニック

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「患者会がありますよ」
2013年10月03日 更新

先日、中越地方の某市に食物アレルギーの講演に行ってきました。

いつもの講演会よりは遅い19時開始でした。それでもその園の職員のほか、その園に通うお子さん達の保護者も方も多く集まってくださいました。

いつものように食物アレルギーの基礎知識と誤食時の対応について話そうと思いました。しかし、毎回同じ話はしたくないし、何より「すこやか健康フェア」で日本の第一人者の伊藤節子先生のご講演を聞いたばかりです。先生の話も一部組み込まねばと思いました。

如何せん、時間不足であれもこれも追加できませんでした。ただ、伊藤先生のお話のポイントは、ガイドラインにうたっているように「必要最小限の除去」です。

そのために、一定期間の除去の後、抗原量の薄いものから少しずつ食べていき、寛解(十分量を食べられるようになること)を目指すというのが、基本の大きな柱だと認識しています。

長年完全除去をしていると、逆に過敏性が増し、食べられなくなってしまうこともおっしゃっていました。この辺のことをスライド1枚に組み入れました。実際、そういうことはたまに経験しますが、それは患者さんが主治医の言う通りにやっていてそうなっているので、主治医の責任と言われても仕方ないと思います。

親御さんにしてみれば、たった1枚のスライドでも、「えっ、そうなの!?」と思うと思います。

今回の参加者である親御さんの話を少し伺うと、多くの患者さんがひたすら除去という対応を指導されていました。負荷試験が普及していない地域なのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、これだけの情報化社会で食物アレルギーの患者さんが知るべきことを知らされていない現実は、大きな問題があると言わざるを得ないと思っています。

いつものように淡々と80枚あまりのスライドを使い、話を進めていきました。私の話を初めて聞く方がほとんどで、主治医の言うことと180度正反対のことを言っていたと思います。

根拠を示し、熱意を持って話せば初めて会っても、私の言うことを信用してくださることを経験上知っています。今回の講演も、多くの方々が食物アレルギーの“真実”を知ってくださったのだろうと思っています。

中には、当院を受診し、是非とも負荷試験を受けてみたいとおっしゃる方もいらっしゃいました。別の患者増を狙って院外活動をしている訳ではないですが、冬前に受診し、除去の解除のお手伝いができればと思っています。

いつも講演の最後に「質問があれば、当院のホームページから質問して下さい」と言っています。それで「今日も終わった」という感じになるのです。

ところが、今回はもう一つ言うことを忘れていて、席を立つ参加者の方々に声を大きめにしながら、ある事を伝えなければと思いました。

長岡市のある親御さんが食物アレルギーの患者会を立ち上げたのです。私は患者さん達の味方であるつもりですが、やはり医者-患者の関係よりも、患者同士の集まりの方が本音で気楽に相談できる部分はあるのだろうと思っています。

そこで、ここぞとばかりに先月長岡市で患者会が立ち上がったことをお知らせしたのです。興味を持っている方も少なくないようで、足を止めて私の話を聞いて下さいました。

これまでは新潟市だけにしかなかったので、もっと他地域にもあってしかるべきで、親御さん同士が情報交換できる場が必要だと思っています。今後は、患者会のことも講演の最後に伝えるようしたいと思っています。