今日6日は、長岡市で第5回目となる「すこやか健康フェア」を開催します。
新潟県の食物アレルギーのレベルアップを図るために、5年前から始めたイベントです。いつもこの場で言っているように、食物アレルギーはとても多い病気にもかかわらず、専門医が極めて少なく、専門医とそうでない医師の間には知識や診療のレベルの格差がとても大きいのが現状です。
先日も触れたように、ある専門でない小児科医が「アレルギーなんて、どの小児科行っても同じ」と言ったそうですが、その発言自体がアレルギー診療を混乱させる要因になっていると思っています。
自分の知識が足りないことすら把握されていないので、自信満々に“指導”されているのだと思います。そう言われた患者さんは、一向に症状が良くならないため、昨日当院を受診されました。
アトピー性皮膚炎を見逃され、食物アレルギーもおかしな指導をされ、ぜんそくを発症しかけているのに風邪薬しか出されていませんでした。それでも「どの小児科に行っても同じ」でしょうか?。
ちなみに、アレルギー検査でミルクがクラス4でした。まだ赤ちゃんで、普通ミルクも飲んでいるのですが、どういう訳か牛乳は除去するように指導されていたそうです。検査の前は牛乳を飲んでいたにもかかわらずです。敢えて言えば、こういう医師がいる限りはアレルギーの医療レベルは上がっていきません。
私の場合、アレルギーに限らず自分が治療しても良くならなければ、自分の診断や治療が間違っているのではないか?と自分に非があるのではないかと疑います。中には、患者さんが薬を飲むのを止めていたとか、軟膏を薄くしか塗っていなかったなんてこともあります。
しかし、医療はまず相手を信頼することから始まります。ですから、まずは自分を疑います。自分の知識不足であろうと思えば、その道の専門医に紹介状を書きます。もし多くの医師がこういった対応をとってくれていれば、今回取り上げた患者さんのように“信じて”通っていたのだけれど、結局は、かかりつけの医師に“裏切られる”ことになります。
当たり前のことですが、親御さんは自分のお子さんがかわいい訳ですから、自分の子どもを守るためには、その病気に対する正しい知識を持つ必要が出てきます。
例えば食物アレルギーがあって、かかりつけ医が食物アレルギーに詳しくなければ、必要のない除去を延々と続けれたり、「食物負荷試験」で白黒つけるのが推奨される指導なのに、「食物負荷試験」という検査自体があることを知らされないという、信じられないような“指導”が繰り返されることになります。残念ながら、“指導”されるべきは医師の方でしょう。
「多くの患者さんに食物アレルギーの正しい知識を」という目的で始めた「すこやか健康フェア」ですが、本日5回目を迎えます。「参加して良かった」を参加した皆さんが笑顔で帰ってくれるよう、頑張りたいと思っています。


