インフルエンザが流行してきました。
誠に勝手ながら、2月1日から一旦「食物負荷試験」を休止させて頂きます。ニーズがあるのは分かっていますが、院内の滞在時間が長くなってしまうので、インフルエンザをうつしてしまったら困るという配慮からです。
新潟県内に「食物負荷試験」を広めようと思っていますが、中越や上越地方では追従してくれる医療機関がほとんどないので、当院が頑張らざるを得ない状況です。アレルギー科を名乗っている医療機関でもほとんどやられていないので、新潟県の南半分の負荷試験が止まってしまうような状況を避けたいのですが、苦渋の選択と言えます。
その“しわ寄せ”と言えるのでしょうが、例年3月頃に再開する時には、負荷試験の予約が入りきらない程になります。その理由は、新年度のアレルギー診断書の記載を求められるのですが、私としてはいま現在の「食べられる・食べられない」を記入したいので、負荷試験をやってからでないと正確に書けないのです。
あまりに集中するので、「1月に受診してくれると良いのに…」と思うのですが、私自身も直前にならないと実行しないタイプなので、人のことは言えません(汗)。
ところが、最近変わった診断書を持ってくる患者さんが数名いました。画像に示した診断書です。
実は、これは厚生労働省の推奨する全国共通の診断書です。昨年3月に公表されましたが、多分、全国的にもほとんど使われていないと思います。
もともと小学~高校生を対象とした学校生活管理指導表のアレルギー疾患版と言うものがあり、これはもう4年程前に始まりましたが、それだけ経っても運用している市町村は少ないようです。徐々に浸透してきている、というのが現状でしょう。
予想するに、かなり細かく、キチンと書ける医師が少ないのも理由のひとつでしょう。時間が取られるので、書きたがらない医師もいるようです。
今回の診断書は、その保育園、幼稚園バージョンと言えます。先の児童、生徒用の診断書が何年もかかってゆっくり普及してきているので、まだ公表されて1年も経っていないものが広まるはずもないのです。
実は、近隣の市でこの診断書の運用を始めた市があります。残念ながら、お膝元の上越市ではありません。その市からの患者さんが、この診断書の記入を求めて受診されているのです。
ところが、実際に書いてみるとかなり時間がかかります。私は県内では児童、生徒用の学校生活管理指導表は多く書いている方だと思いますが、書き慣れていると思っていても、それより更に細かいため、思った以上に手間がかかります。多くの小児科医が喜んで書くとは思えないのです。
現時点では、全国的にほとんど導入されていないと思いますが、多分、県内のトップを切ってこの診断書の導入を決めた市に敬意を表したいと思っています。
一般の医師にも記載が難しい程ですので、ある程度勉強しなければいけません。園でもその適正運用をするには、それなりの理解が必要で、この診断書が広まることで、医師も園も知識を持たざるを得ません。個人的には、それは望ましいことなので、それを信じ、求められればせっせと書いていこうと思っています。



