小児科 すこやかアレルギークリニック

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アレルゲン含有量早見表
2011年12月16日 更新

もう1ヶ月半も経ってしまっていますが、10月末に日本小児アレルギー学会に参加し、当院の研究について発表してきました。

学会発表をこなしている開業医はかなり少ないと思います。「日々、忙しい」ということは理由にならないし、“参加”のみならず、“発表”までこなすことを自分に科してきましたので、開院以来4年続けています。

私が学会にこだわる理由は、医学は日々進歩しており、新しいことを学ばなければ、すぐに時代に取り残されてしまいます。この場でぜんそくやアトピー性皮膚炎の診断が正しくなされていない、食物アレルギーの診療には欠かせない「食物負荷試験」が全くと言っていい程行なわれていない、マイコプラズマの診断が当てにならない方法でなされている、などなどは、敢えて言えば、“時代に取り残されている”からだと思います。

現実問題として、それでも小児科医はやっていけます。そういうドクターもいます。ただ、私はそれはすべきではないし、正しく、新しい情報を提供しなければならないと思っています。

小児アレルギー学会に参加した時に、会場の入り口に画像のような冊子が無造作に置かれていました。

何気なく手に取ってみると、私がずっと入手したかったものでした!!。食物アレルギーの日本の第一人者の先生の講演を聞いていると、どの加工品の中に卵や乳成分がどれくらい含まれるかが分かる換算表が間もなく出ると言われていたので、その存在は以前から知っていました。

「いつ出るのだろう?」とず~っと待っていたものが、何の前触れもなく学会会場の入り口のところに置いてあったのです。しかも、無料でした。

すでに当院の待合室にも置いてありますし、重い食物アレルギーの患者さんにも「こんなの出たよ」と紹介しています。

とても便利なものですが、注意事項があります。ページを開くとこんな文章が目に飛び込んできます。「本早見表は食物アレルギーに精通した医師の指導のもとに使用されることを前提としている」と。

食物負荷試験をやったことのない患者さんが、勝手に使うことは想定していないのです。どういうことかと言うと、患者さんが手に入れて使うとアナフィラキシーなどの事故が起きてしまう可能性があるからです。専門医のもとで、食物負荷試験で「これくらい食べられる」というのが分かっていれば、同等もしくはそれ以下のタンパク量を含む食品なら食べられるであろうと言うことが分かります。

この早見表のすごいところは、○○会社の●●という名前のビスケットというように具体的な名前で表示されています。しかも、例えば卵で言うと、ビスケット1枚に卵が何mg含まれるかが書かれていますが、その隣に乳と小麦、大豆についてもどれくらいの量が含まれているかも併記されています。

重症な食物アレルギーのお子さんだと、卵、乳、小麦を制限していることもあるので、卵の量だけ分かっていても困る場合もあるのです。この表を見ていると、卵、乳、小麦、大豆いずれも含まれていない食品も載せられています。

微量のアレルゲンで症状を起こしてしまうような患者さんには、使えると思います。試しにネットで検索してみましたが、出てこないようです。誰かが勝手に載せて、無責任に使用されるのは、やはり望ましいことではありません。

昨日も、卵の負荷試験を行ないました。この患者さんは軽症なので、プリンを食べられました。この早見表のお世話にならなくてもよさそうです。

重症であればある程、何を食べていいのかお困りでしょうから、ご相談頂ければ、場合によっては今回ご紹介した早見表を使いながら対応したいと思っています。