水曜日は忙しかったです。
診療が終わったら、新潟市に行きました。上越市から120キロ離れています。高速道路が通じていますが、それでも1時間半はかかります。
行き先は朱鷺メッセ。来月に迫った「すこやか健康フェア」の会場でもあります。これまで担当の方と準備は進めていましたが、特別講演を行う中会議室は見たこともありませんでした。100人以上入られると聞いていましたが、イメージが湧きません。
実際に見せて頂きましたが、立派すぎます。朱鷺メッセは、新潟県内では格調の高い施設ですので、充分です。身の引き締まる思いでした。
上越から、半日とは言え診療が終わってから、120キロ離れた新潟市へ行くのは、それなりの重労働です。もう一つ目的がありました。
「ガーダシル」の説明会がありました。「ガーダシル」は「サーバリックス」のライバルです。「何それ!?」って感じの方もいらっしゃるでしょうが、子宮頸がんのワクチンです。今年度まで補助が出ることが決まっているため、駆け込み需要的に当院でもサーバリックスの接種希望者が増えています。説明を聞いていて、日本は世界の予防接種事情において遅れていることを実感しました。
また、後半は先日、大学小児科の教授になられた斎藤先生の講演でした。小児感染症のスペシャリストで、アメリカの予防接種のシステムを知り尽くしていらっしゃいます。予防接種における日米の比較をお話し頂きましたが、「やっぱり日本は遅れている」と感じました。
遅れているといえば、今年のインフルエンザワクチンについても、接種量がようやく世界基準に達しました。
6ヶ月以上3歳未満:0.25ml 2~4週間あけて2回
3歳以上13歳未満:0.5ml 2~4週間あけて2回
13歳以上:0.5ml 1回
昨年、インフルエンザにかかったり、例年インフルエンザワクチンを接種していると免疫の“もち”はいいようですが、接種量が大幅に増えたため、更に免疫の付き方がよくなりそうで期待されます。
なお、東日本大震災の影響でワクチンの品薄が懸念されましたが、当院はそれなりに確保できそうです。当初は小児のみと考えていましたが、親御さんにもできそうですので、ご希望の方はその旨お申し出ください。
接種開始は10月13日と決まりました。先日までいつ入荷するか分からなかったのですが、業者に確認し、その日のスタートでよいと確認しています。
予防接種は、とにかく大勢集めて、診察もせず、カルテも確認せずに1日に何百人も接種し、「この人、何がやりたいのだろう?」と感じてしまうやり方の医療機関もあるようです。小児科医は弱い子どもを守る使命があります。健康状態をチェックし、アレルギー歴を確認した上で慎重に進める態度が不可欠です。
今回の講演を聞き、病気を予防することの大切さを再認識しました。大学の教授が感染症が専門になることで、新潟の医療も更なるレベルアップが期待されます。
日頃から子ども達のために“根拠”のあることをやろうと言っていますが、予防接種も同じことです。病気にかからないようにすることも、小児科医の仕事です。10月から診療+インフルエンザワクチンの接種で更に忙しくなるでしょうが、頑張らなければならないと思い、高速を車を走らせてきました。


