小児科 すこやかアレルギークリニック

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決意も新たに
2010年06月28日 更新

浜松に行ってきました。

川田先生のクリニックでの講演があったのですが、正直言ってずっと緊張していました。

この場でよく書いていますが、当院を初診する患者さんのこれまでの治療法を示した“お薬手帳”を見れば、前医がどれだけの実力があるのか、だいたい分かります。きちんと診断できていたかどうか、誠意が見られるかも分かります。つまり、同じ薬を出し続けているのか、それとも薬を変更して何とかしようとしているのかで分かってしまうのです。

川田先生とは、会えばアレルギーについて話し込むし、メールでも何度もやり取りしています。どれだけ実力があり、どれだけ熱意を持って診療しているのか、痛いほど分かります。ハッキリ言って私以上です。そんな先生のかかりつけの患者さんが参加者のほとんどと思われる勉強会で、話をするのはプレッシャーを感じない訳がありません。

浜松まで430キロあまり。運転中もずっと緊張しっぱなしでした。それが証拠に、昼ご飯の浜松の有名にウナギも少し残してしまいました(汗)。私も小児アレルギーについてはこだわって勉強してきたつもりだし、学会にも積極的に参加して最新の知識も身につけるよう努力してきました。結局、自分の学んできたことを信じて講師の役目を果たそうと思いました。

参加者は、川田先生の告知の努力もあり、過去の勉強会の中では最多だったそうです。やはり「間違いだらけの…」というタイトルにインパクトがあったからでしょうか?。

明日また触れようと思いますが、この勉強会にはスペシャルゲストが参加してくださいました。そのゲストの方と話をしたのですが、アレルギーで困っている子ども達は少なくないし、小児科医の間にも提供できる医療レベルに大きな差があるという問題があります。

残念ながら、かかりつけのアレルギー医療がガイドラインに則っていない患者さんも少なくないのが現実です。医師も親身になってくれて、時間をかけて説明してくれる人もいれば、“3分診療”しかしてくれない人もいると思います。「間違いだらけの…」とタイトルを決めてしまったので、それに沿った話もしない訳にはいきません。

最初のスライドに、当院におけるこの冬のRSウィルスの検出数を出しました。他の地域ではよく分からないのですが、上越市では大流行しました。調べていないところとの差は歴然です。アレルギーとは直接は関係のない部分でしたが、その辺から医師の目指す方向性の違いが見て取れると考えたのです。

あとは先日も触れたように、食物アレルギーにおけるアレルギー検査がいかに当てにならないかと、当院における「食物負荷試験」のデータ、アトピー性皮膚炎についてのステロイド外用薬の誤解、ぜんそくの治療になぜ時間がかかるかなどについて1時間くらいお話ししました。

ぜんそくであれ、アトピーであれ、食物アレルギーであれ、症状が良くならないと当院を受診される患者さんが後を絶ちませんが、「困った時の神頼み」ではありませんが、そんな時のために各アレルギー疾患にガイドラインがあるにもかかわらず、ほとんど利用されていないのが、不思議でなりません。ガイドラインは、日本の第一人者の先生方が知恵を寄せ合って生み出した、病気に関する法律のようなものなのです。結局、専門医のみが使っており、一般的にはガイドラインに基づいた医療がなされていないのが現状だということをお話ししてきました。

私も専門でない分野は、そうならないようにしているつもりですが、もしかしたら適切でない医療をしている場合もあるかもしれません。しかし、アレルギーに関しては、専門的で正しい医療を行いたいと考えています。過小診断・過小治療で良くならない患者さんがいたなら、それを救えるのはアレルギー専門医です。敢えて言わせて頂きますが、「正しくない場合は、正しくない」とハッキリ言ってあげるのも、患者さんに対する思いやりだと思っています。

また親御さんはお子さんの症状を改善させるために必死です。患者さんを救うには、親御さんが適切な知識を持つしかないのだろうと思います。川田先生は上品な対応をされていると思うので、おかしいことをおかしいと言うのが私の役目だったのかなと思っています。とりあえず、任務完了と言ったところでしょうか?。

どれだけ参加者の皆さんにお役に立てたか分かりませんが、今は肩の荷が下りたとホッとしています。いずれ触れようと思っていましたが、7月には新潟の啓発活動に一役買っていて、今回は裏方ですが、その準備を進めているところです。8月、9月、11月と講演をこなさなければならず、やることややりたいことが山積しています。

学会発表や啓発活動は大病院の医師の仕事と思っている方も多いでしょうが、開業医でもここまでできると示したいと思いますし、逆に敷居の低い開業医がハイレベルな医療を行い、地域をリードしていける部分もあると思っています。明日、スペシャルゲストについて書こうと思っていますが、特に今年になって多くの協力者に巡り会えました。川田先生からも刺激を頂き、アレルギーに理解のある方々に協力を仰ぎながら、新潟を変えていこうと決意を新たにしています。