小児科 すこやかアレルギークリニック

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院内勉強会が…
2010年07月10日 更新

来月に上越市で養護教諭の先生を対象にしたアレルギー全般についてお話しする機会を与えられています。

基本的には小、中、高校生が対象になっているので、これまで話す機会の多かった乳幼児のアトピー性皮膚炎や食物アレルギーの話をしても仕方がありません。アトピーも年齢が異なると湿疹の性状やみられる部分も異なるでしょう。難治化していて、使用する軟膏が変わってくる場合もあります。食物アレルギーも卵やミルクアレルギーは減ってきて、甲殻類、魚類、果物アレルギーが増えてくることが多いと思います。

また小麦や甲殻類を食べて、運動すると強いアレルギー症状を来す食物依存性運動誘発アナフィラキシーも当院で何人も診ています。果物アレルギーも唇の腫れやのどの違和感といった口の中で起こるタイプの口腔アレルギー症候群もみられます。

ぜんそくも幼稚園や保育園の時ほど発作を起こさなくなりますが、よりハードな運動をすることになり、運動誘発ぜんそくがみられるようになる場合もあります。親御さんもぜんそくは治ったものと思っておられるケースも少なくなく、よく話を聞いてみると、まだしぶとく症状が残っていることもあるのです。

アレルギー性鼻炎も多いし、蕁麻疹も連日のように出て慢性の経過をたどる慢性蕁麻疹も一部でみられます。

当院は、乳児から高校生、一部大人のアレルギーの患者さんを診ています。これまでは園の先生や親御さんに話す機会が多かったので、今回は違った目線でお話ししないといけません。となると、日頃使っているスライドは使えるものと使えないものが出てきます。練り直して、せっかく期待して聞きにきて下さる方々に満足のいく情報を提供しないといけません。

また、いくら養護教諭の先生であっても、医師であれば誰でもアレルギーは詳しいとお思いだと思います。残念ながら、それは正しくありません。いつも言っているぜんそくを“風邪”、“マイコプラズマ”、アトピーを“乳児湿疹”、“乾燥肌”と診断しているのは「アレルギー科」の医師だったりします。

児童や生徒でも適切な治療を受けられずに困っている患者さんは、まだまだ上越には多いと思っています。そんな状況であっても、主治医から専門医に紹介するという土壌が地元にはないようで、気の毒に思うケースはかなりあります。専門医に任せれば、症状がかなり変わってくることが多いので、申し訳ないですが、専門医かどうかで知識や技術の差が少なくないことを知って頂くいい機会だと思っています。そうすることで、上越のアレルギー医療のレベルアップが図れればと思っています。

となると、講演のスライド作りにも力が入ってしまいますが、現時点で84枚です。話したいことはもっとあるのですが、与えられた時間もありますので、どう話をまとめていくかが腕の見せどころです。診療もなかなか余裕ができず、ここ最近は夜な夜なスライド作りに余念がない状態が続いています。

5月も長岡でプレアレルギー大学の講演、先月も川田先生のクリニックでの勉強会で話したりと忙しかったので、当院で行っている院内勉強会をここ最近お休みしているのを申し訳なく思っています。

今月は是非ともと思っていましたが、夏休みで土曜の午後は「気道過敏性試験」の予定が入っています。「気道過敏性試験」とは、これまで数年ぜんそく治療に通って下さっている患者さんの症状が落ち着いてきたので、治療を止めていいかどうか判断する検査のことです。当院は「食物負荷試験」をこだわってやっていますが、「気道過敏性試験」とは、ある意味負荷試験と同じです。つまり、発作を起こしやすい薬を吸入してぜんそく発作が誘発されないかを調べるのです。やっていることは同じな訳です。

「気道過敏性試験」は、一部の専門病院で行われているに過ぎず、全国的にみても、開業医でやっているところはそうないはずです。一人当たり約1時間かかりますので、診療の終わった土曜の午後に私一人でやっているのです。残念ながら今月も院内勉強会が行えない状況に陥っています。

私の構想の中では、アトピー性皮膚炎に対するステロイド軟膏について話したいと思っていました。本来、正しい指導をすべき小児科医や皮膚科医であってもガイドラインに沿っていない“我流”な指導をしている場合もあり、是非ともステロイド軟膏に関して正しい知識を持って頂きたいと考えていました。

8月、9月も講演が立て込んでいて、現時点で次回の院内勉強会の日程は未定ですが、時間をみてやるつもりです。その際は告知をしますので、興味のある方は聞きにきて頂きたいと思っています。