気付いたら、外は一面、雪です。12月中旬なので、もうそんな時期なのですね。
寒暖の差がなくなってきたせいで、ぜんそくの調子の悪い患者さんは減ってきたように思います。発作を起こさないようにと手塩にかけて治療してきた患者さんが、発作を起こすとガッカリします。以前よりは減ってきました。
その代わり、増えているのは感染症です。熱、のどの痛み、嘔吐・下痢などの症状で受診するお子さんがいかに多いか。
先日、おたふく風邪と診断したばかりのお子さんが、発疹で受診されました。よく見ると、水ぶくれです。そう、結構珍しいことと思いますが、水ぼうそうでした。二種混合ワクチンはありますが、病気の方が二種混合でした。聞けば、園ではおたふく風邪と水ぼうそう、胃腸炎が流行っているとのこと。こんなこともあるのです。
おたふく風邪や水ぼうそうでは検査はしませんが、溶連菌やアデノウィルス、RSウィルスなどでは、診察時に迅速診断キットを用いて検査をします。また再度診察室に入って頂き、結果説明をします。2人分診察するような格好になり、診療がはかどりません。さらにインフルエンザが流行りだせば、これも迅速診断をすることになり、外来は混雑しているのに、診療は進まないというなってしまいます。
当院は、食物負荷試験を行っています。いつも言っているように、アレルギー検査の値だけで、食べられる、食べられないの判断をしている小児科医が多いため、食物負荷試験の存在を伝え聞いた患者さんが当院を受診される格好です。決して、同業の勧業の先生からの紹介ではありません。
食物アレルギーで困っている患者さんは多く、先日も隣の街から受診がありました。話を聞くと、主治医は「食べるな」の一点張りで、そうなると「オレが何とかしてやる」って思います。お母さんの心配だけで「食べても何ともなさそう」と思えることもありますが、「食べさせてみないと何とも言えないな」と思うことも多く、その時は「負荷試験でシロクロつけましょう」と言っています。
また、乳児期にアトピー性皮膚炎に伴い、卵やミルクが陽性の患者さんには「1歳を過ぎると、何かしら食べさせてみましょう」と言っていますので、「そろそろ負荷試験だと思って受診しました」って親御さんもいらっしゃいます。
要は食物負荷試験は四季を問わず、ニーズがあります。周囲では負荷試験をやっている施設はないので、より集中しやすいこともあります。日本有数の専門施設では、アレルギー専門医が複数いるので、1年を通してそのニーズに応えることができるのでしょうが、開業医で医師が一人しかいないとなると、冒頭に述べたような感染症で忙しくなると、対応が難しくなります。
これまでもインフルエンザが流行してくると、負荷試験は休止せざるを得ませんでした。負荷試験は院内の滞在時間が長く、注意していてもインフルエンザをもらってしまう可能性が出てきます。
インフルエンザを含めた感染症の診療を適確に行うことは大切なことです。また負荷試験も負けず劣らず、重要です。例年はインフルエンザの流行してくるギリギリのところまで負荷試験は続けてきました。そして今年も、市内の一部で小学校の学級閉鎖、学年閉鎖という話まで出てきています。いつまでできるか、思案のしどころです。
とりあえず、年内は行います。ここ数日で駆け込み需要ではないですが、2人「是非とも年内に行いたい」という希望があり、実施することにしました。最近は小児科としての需要も多いため、感染症だけの方の受診も増えています。年末年始の休診の後は外来は混雑すると思いますので、それ以降の負荷試験はどうしようかと思っています。
インフルエンザの流行も間もなくでしょうが、もしかしたら冬休みで一旦流行のスピードが鈍るかもしれません。インフルエンザの流行が遅ければ、当院はこだわっていますので、もちろん負荷試験は継続したいと思っています。ただ、1月以降の負荷試験は、状況を見て判断しますので、申し訳ありませんが、1月に入ったら医院にお電話頂きたいと思っています。


