小児科 すこやかアレルギークリニック

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明けましておめでとうございます
2011年01月01日 更新

明けましておめでとうございます。

昨日も書いたように、2010年はいろいろあり、忙しい診療の中、それらのイベントに対応しなければなりませんでした。

しかし、私一人の力では大したことはできないので、ご協力頂いた方々のお力添えで、少しは食物アレルギーに対する理解が進んだのではないかと思っています。

2011年は、これに満足して力を抜いてしまったら元の木阿弥ですので、自分なりに作戦を考え、食物アレルギーの啓発を続けていきたいと思っています。もちろん、腹案はあります。

ぜんそくなのに親子二代に渡って“風邪”と診断されているような、敢えて言いますがこんなレベルの低い医療が行われていては、患者さんが気の毒です。患者さんはその医療機関にはもう行かないと思いますので、その先生はぜんそくであったとは分からないのです。ペナルティもないため、また同じことを繰り返すことでしょう。

医師が専門かどうか、「オレが何とかしてやる」という気持ちを持っているかどうかで、治療効果は大きな差が出てきます。そうなると、親御さんが自分の子を守るために、ある程度は知識を持たなければならない訳です。

「食物アレルギーの啓発」も大事ですが、「食物負荷試験」のことを知っているにもかかわらず、患者さんにそういう検査があることを知らせていない医師もいます。やはり正しい医療を提供したいと考える医師と、そうでない医師もいると言わざるを得ません。以前も触れましたが、医師なら正しいことをやるのが当たり前と考える風潮がありますが、決してそうではないでしょう。

私も小児科医としては修行が足りないと思っています。だからこそ、自分の手に負えないと思えば、その道の専門家に紹介していますし、自分の専門の場合はとことん何とかしようと力を振り絞っています。これが一人の小児科医にできる対応だと思っており、何でも完璧にこなせる小児科医は存在しないのです。

2011年は親御さん達に、小児科医に知識や技術の差があること、「何とかしたい」と思う気持ちに差があることを広めなければならないと思っています。

開院当初は、典型的な症状があれば、ぜんそくやアトピー性皮膚炎と適確に診断され、治療もされていると思っていたですが、そうでないことが分かりました。「食物アレルギーの啓発」という細かい話ではなく、まず医師の医療レベルに差があることを理解して頂くことが先決だと気付きました。

昨年11月に園の先生方を対象に子どもの感染症の講演をさせて頂きましたが、園の先生方でさえ、ウィルス感染に抗生剤が効くものと思っていらっしゃいました。これは感染症の基本であり、診断もうやむやに治療されているケースが少なくない、ということを反映しているのだと思っています。

RSウィルスのように検査費用が医院の持ち出しになるからと調べない医院も多いようですが、患者さんに正しい知識は提供できないはずです。当院は点滴はお子さんがかわいそうなので、必要最小限にしています。点滴を多くやっている医院さんもあるようなので、多分うちの何十倍もやっているようです。

アレルギーだけでなく、感染症も診断や治療方針がさまざなとなると、地域の医療レベルは一向に上がらないことになります。勤務医の先生は転勤があったりしますので、開業医が地域に根付いた医療をやっていかなければならないと思っています。開業医だからレベルが低く、病院がレベルが高い訳でもありません。医師の心掛け次第で医療はどうにでも変わると感じています。

2011年も、感染症も含め、医師によって提供される医療レベルが、場合によっては大きく異なることを知って頂くということから始めていかなければならないと思っています。

本年もよろしくお願い致します。