小児科 すこやかアレルギークリニック

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iPad
2011年02月26日 更新

タイトルは、アイパッドを読みます。

アップル社の作っている、画面が10インチ程のポータブルパソコンと言ったらいいのでしょうか?。

無線でインターネットができ、メールチェックもできます。機器内に保存した画像や映像も見ることができますし、最近は、電子書籍と言って、画面上でページをめくるようにすると、次ページに進み、画面上の活字を読むことができるようになっています。

使い方もさまざまで、いろんな活用法があり、少し前のことですがバレーボールの世界選手権で、全日本の監督がこのiPad片手に、選手に指示を出していました。多分、相手選手達の情報や、戦術上の情報が入っているのでしょう。最近は企業が新入社員に1台ずつ持たせ、指導にも使っているようです。

当院でも、導入しました!。とは言っても、買ったばかりで、性能の5%も引き出していないと思います。最近はいろんなアプリと言って、便利機能がついており、使い方さえ、まだよく分かっていない状況です(汗)。

先日のアレルギーの勉強会に参加した小児科の先生から教えてもらい、「これは使える」とひらめき、買ったのです。実は、当院は電子カルテを用いており、診察室にはパソコンが置いてあり、1日中パソコンの画面とにらめっこしています。ただ、セキュリティの問題もあり、パソコンはインターネットを使用できる環境にはなっていないのです。

診察中に、ちょっと調べものをしたい時に、2階の自分の部屋まで行ってネットで調べていたのですが、ちょっと面倒でした。診察室にノートパソコンを置いてあるのですが、立ち上がるまで時間がかかり、かと言ってしょっちゅう使う訳でもありません。すぐに使わなくなり、だいたい診察室の机の上に置いても邪魔になります。

最近の使用の用途と言えば、アレルギー専門医を調べることが多いでしょうか?。先日も、当院で診ていた食物アレルギーの患者さんが名古屋に引っ越しが決まったと言われました。日本アレルギー学会のホームページを見れば、日本アレルギー学会認定の「アレルギー専門医」を調べることができます。ちなみに新潟と違い、さすが名古屋。小児科医でかつ、アレルギーの専門医が大勢います。

これまで自分が手塩にかけて治療してきた患者さんが引っ越しするのは、やはり寂しいものです。お子さんの症状を改善させたいというご家族の思いと、私のプライドにかけて、専門であるアレルギーという慢性疾患を安定させたいという私の間で、“利害関係”は一致しています。何度も通院してくれていると、家族構成や患者さんの性格まで理解できるので、“他人”とは思えなくなるのです。

この場で、症状が良くなっていないのに同じ薬を出し続けるのは、医師のマナー違反だと書いています。信頼を寄せてくれている患者さんの改善を願っているので、当院ではまず同じ薬は出していないのです。

当然、「引っ越しが決まりました」なんて言われると、心にぽっかり穴が開いた気持ちになります。自分としては最後まで診るつもりですので、志半ば、という気持ちです。でもそれは仕方のないこと。

ただ、引っ越し先で専門でない先生に任せることになり、私の指導と全く異なるようでは困るし、患者さんも混乱します。ちゃんとしたアレルギー専門医であれば、私の治療方針を汲んで、継続して下ることでしょう。引っ越しが決まると、治療を任せられるアレルギー専門医を調べて、その先生に紹介状を書いて、初めて私の任務は完了すると思っています。

私が紹介したいのは、なるべく開業医と思っています。何故なら、総合病院なら受診は“1日仕事”になってしまうこともありますし、小児科医が複数いると、その先生がいつも診てくれるとは限りません。子どもの感染症などにも対応できる小児科医であり、アレルギー専門医でもあり、しかも開業医であれば、その先生が毎日同じ目線で診てくれるのです。ある意味、最強だと思っています。

ただし、ぜんそくやアトピー性皮膚炎ならいいのですが、アレルギー専門医でも「食物負荷試験」をやっているかは分かりません。実際に新潟でも専門医であっても、「食物負荷試験」までやっている小児科医は、相当限られます。

今回の名古屋へ転勤の患者さんについては、「食物負荷試験」がポイントになりますので、そちらを優先し、日本の第一人者の先生に紹介しようと思っています。iPadで、診察室で調べてみると住所も転居先に近いようです。iPad本体は非常に薄いので、診察室の脇に置いておいて、ボタンひとつですぐに起動し、ネットができるのはとても便利です。

このiPad、画像も見られるのですが、これも重宝しています。若いお母さんの場合、突発性発疹の時に見られる発疹を見たことがないのです。これまでは、診察室の左手に感染症の本を置いておき、突発性発疹の発疹の写真をページをペラペラめくって探して、見てもらっていました。今は、パッと差し出し、見てもらえます。

また、水ぼうそうの時に見られる、薄いサランラップのような膜で覆われたできたての水ぶくれが、徐々に乾いて、最終的にかさぶたになるのですが、その3段階の画像もiPadに入れておけば、さっと見せることができます。溶連菌の時に見られる、下腹部の細かい痒い湿疹、アデノウィルス咽頭炎の時ののどの膿、カビによるオムツかぶれの皮疹などなどを診察室ですぐさま、見て頂けるようにしています。

きっと、これからはこういうスタイルが流行るのではないかと思っています。先週買ったばかりですので、私自身使い方も充分把握していませんが、保湿剤やステロイド軟膏の塗り方の動画を入れておくのもひとつの手でしょう。

皮膚科も含め、ステロイドの塗り方を具体的に示している医療機関は少ないというデータを見たことがあります。小児科なら、尚更説明してないことが多いことでしょう。やはり動画は一目瞭然でしょう。赤ちゃんの皮膚の洗い方も見せることができます。

また、子どもが泣いた時にキャラクターの画像や映像を見せると泣き止ませるのに役立つかもしれません。使い道は更に広げることができると思っています。便利機能を使い、有意義な診療ができるツールになり得ると考えています。