小児科 すこやかアレルギークリニック

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嬉しかった
2011年03月09日 更新

先週の土曜の深夜に、あることを思い出しました。

当院は、食物アレルギーの患者さんの味方でいたいと思っています。つまり、アレルギー検査の値のみで「食べられない」と診断されている患者さんに、「検査で判断するのは間違いであることが多く、もっと食べられるんだよ」ということを知って頂きたいと思っています。

そのためには「食物負荷試験」という検査の存在を知って頂く必要があります。現時点では、多くの小児科医が、本来「負荷試験をしてどこまで食べられるか調べてみましょう」と言うべきところを、そういうことはまずなく、検査の存在すら知らされていない患者さんが多いと思います。

中東で民主化の嵐が吹き荒れていますが、各国の中枢部が独裁を維持してきており、要は自分にとって都合の悪いことは国民に知らせてこなかった不満がここにきて噴出しているのだと思います。ちょっと次元の違う話ではあるかもしれませんが、私は検査の値だけで除去を指示されている患者さん達に立ち上がって欲しいと思っています。

私の地元でも、いまだに「2歳まで除去が必要」なんて指導しているこどもの医院さんもあり、「そこまでして、患者を紹介したくないのね」という残念な状況が続いています。先日の書きましたが、すべての小児科医が“親切”になれば、こんなことはなくなるはずです。患者さんには、より良い医療を受ける権利があり、その権利を守るために、食物アレルギーの正しい情報を発信し続ける必要があるのです。

今はネット社会です。中東も民主化の口火を切ったきっかけは、ネットだったと聞いています。当院が食物アレルギーの情報を発信し続けることにより、「食物負荷試験」の存在は認知されていくと信じています。

具体的な当院の活動としては、毎年10月に開催している「すこやか健康フェア」が挙げられます。

当院は過去3回に渡り、食物アレルギーのプロをお招きし、講演会を行ってきました。食物アレルギーの専門の栄養士の先生、食物アレルギーに力を入れている小児科の先生、いま話題の「経口減感作療法」を手がけている専門施設の小児科の先生をお招きし、すべて自腹でこういった啓発イベントを行ってきました。

そして今回は、泣く子も黙る、私の恩師である福岡病院の柴田先生をお呼びすることになっています。食物アレルギーの分野では、知らない医師はいないくらいの偉大な先生です。逆に知らなければ、専門医ではないと言い切れるでしょう。

確かに、個人の医院がここまではやらないはずです。私がやらなければならない程、新潟県が“追いつめられている”状況にあるとも言えます。本来、こういうイベントは医師会や教育委員会などとタイアップしてやるのでしょうが、そんなことを待っていられないので、企画から講師の依頼、会場の確保など当院単独でやっています。

せっかく、日本の第一人者の先生に来て頂くので、これまでは当院の地元、上越市で開催してきた「すこやか健康フェア」を今回は、患者さんも多い新潟市で開こうと思っていました。

昨年10月に3回目のすこやか健康フェアを終え、その後、地元の講演活動や小児アレルギー学会の発表、日頃の診療に、更にインフルエンザの予防接種が加わり、とりわけ忙しい日々を送ってきました。1月にはインフルエンザの流行が始まり、2月に食物アレルギー研究会で、当院の取り組みを発表してきました。

それらを終え、最近になってちょっと時間的余裕ができてきて、ふと「今年のすこやか健康フェアの会場を確保していない」と気付きました(大汗)。

これが土曜の深夜のことだったので、新潟市内のいくつかのイベント会場の予約状況をネットで確認してみました。私も来月また発表があるのですが、よく学会などが開かれる新潟ユニゾンプラザや産業振興センターは既に予約が埋まっており、新潟テルサ、朱鷺メッセはネット上では確認できませんでした。そこで、翌日が日曜日であることもあり、朝一番に家を出て、会場確保のために120キロ離れた新潟市を目指しました。

まず新潟テルサに向かいましたが、ここも先約がありました。次に朱鷺メッセに行こうと思いました。朱鷺メッセは、新潟で最も有名なイベント会場だと思いますが、ダメで元々と思い聞いてみると、100人程入れる会場がひとつ空いていると言われました。「やったー!」って感じです。私が行動を起こすのが遅かっただけなのですが、新潟でもメジャーな会場を確保できて、嬉しかったですね。

これで超一流の講師の先生と会場を確保したことになります。土曜の夜は「場所が確保できなかったらどうしよう…」とかなりビビっていたので、安堵したという言葉がピッタリだと思います。

すこやか健康フェアまで、まだ半年以上先のことなので、詳細はこれから詰めていきますが、きっとあっという間に迫ってくるでしょうから、今回の焦った反省をもとに、少しずつ進めていこうと思っています。

一番大事なのは、告知だと思っています。いまだに医師の言うことは間違いないと思っている親御さんも多く、アレルギー検査のみで除去を指示されていることに疑問を感じていない方も多いはずです。そういう患者さん達にいかに会場に足を運んで頂くかが最重要ポイントです。素晴らしい講演を一人でも多くの新潟市を中心とした県内の患者さんに聞いて頂くために、作戦を練っていこうと思っています。