ここ最近は毎日、アレルギー診断書や学校生活管理指導表を記載しています。
食物アレルギーは、以前卵や乳製品を摂取してアレルギー反応を起こしたからと言って、“いま”起こすとは限らず、その時点、その時点で「食べられるか、食べられないか」の評価をすべきです。
昔起こした症状のまま、ダラダラと特定の食品が除去され続けるのは、不幸なことです。中には重症の場合もあり、それはやむを得ないこともありますが、多くは改善していく傾向にあり、食べられるのは「大丈夫」としてあげないと、精神的に食べられなくなります。
当院には、“医師の指導”を守り続けることで、いざ食べようとしても精神的にその食品に嫌悪感を抱き、食べられなくなっているお子さんが何人もいらっしゃいます。自分の指導でそうなっていると知らない医師も多いでしょうが、現実を知って頂きたいという気持ちも正直あります。
いずれにしても、正しい診断書を書こうと思っていますので、連日のように「食物負荷試験」をしています。と同時に、精神的に食べられなくなるケースを必死になくそうと努力しているつもりです。
当院のそういった取り組みとは裏腹に、一方で、敢えて言いますが旧態依然とした診断書も書き続けられているのも事実でしょうから、食物アレルギー児を取り巻く地元の環境は一向に改善されていないと思っています。食物アレルギーに理解のある小児科医が増えないことには、難しいと思います。
さて、何が速報かと言えば、休止されているヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが再開に向けて動き出しているということです。
ご存知の方も多いと思いますが、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを同時に接種した後に急死する小児が相次いだことで、国が補助をして接種の無料化の体制が整えられてきた矢先き、接種が見送られていました。
専門家が集まり、協議した結果、予防接種と死亡の因果関係は「認めれないと考える」となったようです。本来、健康を守るはずの予防接種が命を奪ってはいけないのは当然ですが、因果関係が認められず、細菌性髄膜炎を予防する有効性が上回るとなれば、再開ということになります。多分、近々再開のアナウンスがあるものと思われます。
アメリカでは10年前からこの接種が推奨されており、私の記憶が確かなら、細菌性髄膜炎の発生が100分の1に減ったと聞いています。メーカーが言っていましたが、国内でも100数十万人も接種の実績があるそうです。私もこのまま中止になるとは考えていませんでしたし、国がゴーサインを出せば、それに従うのみです。
あと気になるのは、また一気に需要が高まり、子宮頸がんワクチンのように品薄になり、接種したくてもできないなんてことにならなければと思っています。
数年前に日本脳炎のワクチンが休止された時にも、ワクチンが品薄で入手困難な状態になったにもかかわらず、地元の特定の医院さんだけは来院患者さんだけに接種を薦めていたなんてことがありました。
ここ新潟でも「水」が買い占めの影響か、入手困難になっています。予防接種は医院の収入源でもありますので、これらのワクチンを買い占めるマナー違反の医院が出ないとも限りません。細菌性髄膜炎を減らすのはある意味で国策だと思うので、ある程度、国やメーカーが手綱を引かないといけないと思いますが、水の品薄でも分かる通り、「自分さえ良ければ」という風潮は進んでいるのでしょうか?。
当院はアレルギーを中心に診療してますが、年々当院で接種したいという希望者がアレルギーがないお子さんでも増えています。その期待に応えることも必要と考えています。
最近は、他院で良くならないというアレルギーで困っている患者さんの受診が多く、つい説明にも力が入ってしまいます。「食物負荷試験」にも時間を取られることも多く、予防接種に充分な時間を充てられていない傾向にあります。何とか捻出して、期待に応える努力をしたいと思っています。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種が再開されたら、この場で報告したいと思っています。


