小児科 すこやかアレルギークリニック

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くじ引き
2011年05月25日 更新

毎日、忙しくさせて頂いています。

アレルギーを専門にしているとは言え、開業医らしく、アレルギーに感染症の診療、食物負荷試験、予防接種、乳児健診を毎日のようにこなしています。

患者さん達の間では、開業医ってどんなイメージなのでしょうか?。

一般的に、小児科医の場合は、医学部を卒業して、研修医時代を送り、その後勤務医としていろいろな病院を回り、40歳を過ぎた辺りから第二の人生として開業医の道を選ぶことが多いように思います。

勤務医時代は、総合病院などだと医療機器も充実しており、医師も複数いることが多いので、チームでハイレベルな医療を行えますが、開業すると一転して医師1人しかおらず、高価な医療機器は備えられないことが多く、軽い病気をみて、重症だったり、入院が必要になると病院に治療をお願いしたりすることが多いと思います。

病気は圧倒的に軽症が多く、開業医は敷居も低いので、混雑しやすいのだと思います。開業したあとは、なかなか診療を休む訳にもいかず、学会に行くこともほとんどなくなると思います。開業医は、勤務医と違った忙しさがあり、日々の診療で手一杯だったりするのだろうと思っています。

日頃診療していると、私の治療方針とは全く異なる医療をやられている患者さんを診ることがあります。アレルギーの分野においてもガイドラインが整備され、その病気の診断法や、重症度別治療法、管理に気をつける点などが明記されているため、本当ならどの医院に行っても、治療方針は一致するはずです。ところが、結構と我流の医療が行われていることが多いのです。

食物アレルギーなんて悲惨なもので、かなり厳しい除去やインタールという抗アレルギー薬の誤使用も少なくなく、平気で10年前、20年前の医療が行われています。学会に参加していないのが、ひとつの要因だろうと思っています。

長くやっている医院さんが必ずしもそうとは言えませんが、先程述べたガイドラインは比較的近年広まってきているので、時代についていけていない医師もいるように思います。地域に根ざし、長く医療をやっていると、地域の信頼も厚いのでしょうが、場合によっては、旧態依然とした医療をやっている先生もいることでしょう。患者さんからすれば、そこは注意しなければいけない点だと思います。

私の友人で、浜松で小児アレルギー医療を頑張っておられる川田先生のブログによると、先日行われた日本アレルギー学会で親の会の方が「今のアレルギー医療はくじ引きみたいなものだ」と発言されたと書いてありました。受診してみて、当たり、ハズレがあるという意味でしょう。

この親の会の方は、私も存じ上げていますが、お子さんが重症のアレルギーをお持ちで、なかなか良い医師に巡り会えず、ご苦労されたそうです。医師はなかなか「分かりません」、「専門医に紹介しましょう」とは言いませんから、信じてついていくしかないのです。私はそういう点で「医療は宗教だ」と言っています。

学会に参加している医師や、ガイドライン通りの医療をやる医師など、患者さんのために努力している医師を患者さんからも分かるようにするなどの対策をとった方がいいとは思いますが、そこまでできるものではなく、難しい問題だと思っています。

残念ではありますが、今後もくじ引きの状態が続くものと思われます。