真面目に診療していると、患者さんも信頼して下さるように思います。
ゼーゼーを繰り返すのがぜんそくの「定義」なのですが、ゼーゼーを繰り返しても“風邪”や“マイコプラズマ”と診断している小児科医がおり、何度通っても良くならいのは当たり前のことと言えます。
治療して良くならなければ、医師の方が「自分の診断や治療が間違っているのでは?」と考えないといけないのですが、患者さんの方が「これは絶対におかしい」と考えて、当院を受診して下さいます。私の地元では、「悲しい現実」と言えましょう。
もちろん、正しくぜんそくと診断して、治療をしている医師もいます。おかしなことをしている医師は、残念ながら同じことを繰り返しています。ご自分のやっていることに気付いているのか、気付いていないのかは、私は知る由もありません。いずれにしろ、患者さんが信じて通っているので、とてもお気の毒に思っています。
私の場合、専門病院でぜんそくの治療を叩き込まれてきました。かなり重症な患者さんの治療も学ばせて頂いたので、ぜんそくと診断された上で、他院に通院しても良くならない患者さんであっても、どうすれば症状を軽くさせられるかは、だいたい頭に浮かびます。
ただ、やはり私の知識にも限界はあります。中にはかなりの重症な患者さんもいて、治療しても一筋縄にはいかないこともあります。
成人ぜんそくは、アドエアやシムビコートといった吸入ステロイドと気管支拡張薬を配合した新しい吸入薬で治療すれば、大抵のケースはじきに症状は改善してきます。子どもは成人に近いような中学、高校生もいれば、乳幼児もいます。年長であれば、成人と似たような治療ができますし、同様な効果も期待できます。
しかし、乳幼児にはアドエアやシムビコートなどの薬は使用できません。乳幼児には乳幼児の治療薬があるのですが、使ってもすんなりいかないこともあります。
先週末の学会で、小児のぜんそくは重い発作で呼吸不全を起こし、死亡するケースは最低レベルまで減っていることが報告されていました。つまり、治療薬の進歩で重い発作を起こす患者さんは大幅に減っています。ただし、乳幼児のぜんそくのお子さんが発作を起こして入院するケースはさほど減っていないというデータが出されていました。
乳幼児は、治療が難しい場合もあり、私が診ていて、やるべきことはやっているのに、時々発作を起こすこともあります。先程、中学、高校生は成人ぜんそくの治療を流用すれば良くなると言いましたが、一部例外もあります。
それなりにぜんそく治療の心得を持っているつもりでも、難しいケースもあり、もっと症状を改善させる手だてはないものかと、ひとりで悩むこともあります。ただ、ひとりで悩んでも何も解決しないことが多いのです。
私の場合、それを打破するために学会に参加しています。先週末の横浜での学会も、多くの収穫がありました。実は、11日も今度は新潟市でアレルギー研究会があります。
土曜は診療があるので、診療が終わったら高速を飛ばして120キロ離れた新潟市に行かなければなりません。毎日大勢の患者さんを診て、今週もおおいに体は疲れています(涙)。土曜の午後と日曜の1日を使い、体をリフレッシュしたいところではありますが、小児ぜんそくで有名な先生の講演も予定されています。
私のよく言うガイドラインは2008年に改訂されましたが、実は今年(2011年)も改訂がなされます。アレルギー専門医として、適切な治療をできるよう、新しい動きはいち早く知っておかなければならないと思っています。
上越にぜんそく児のためにも、疲れ気味の体にむち打って、勉強してきたいと思っています。


