小児科 すこやかアレルギークリニック

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2011年06月13日 更新

土曜にアレルギー研究会に行ってきました。

研究会の開始が15時で、診療が終わったのが14時過ぎ…(涙)。新潟市まで120キロありますので、開始には明らかに間に合いません。自分の中では13時頃に仕事が終わるはずだったのですが、患者さんひとりひとりにそれなりに満足のいく説明をして、納得して返って頂くのが、小児科の仕事だと思っています。致し方ありません。

ただ、特別講演とその前に行なわれた教育講演の話も途中から聞くことができました。教育講演は、慢性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症の話だったのですが、上越ではなぜか産まれたばかりの赤ちゃんにも蓄膿症と診断する医師がいます。これまでも当てにならないと考えていましたが、医学的根拠のある講演を聞けて、よかったと思います。

特別講演はぜんそくの吸入療法の話でした。かなりマニアックな話で、アレルギー専門医でない先生も参加されていましたが、結構ついていくのが大変だったのではないかと思っています。

吸入する場合、吸入補助具のスペーサーといわれる器具を使うことがあるのですが、静電気の有無で吸入薬の肺への沈着に差が出てくるそうです。話には聞いていましたが、画像で見せて頂いたので、今後はそんなところにも注意していく必要がありそうです。

今年マイナーチェンジされる小児ぜんそくのガイドラインを作成する立場の先生でしたので、現在こんな議論がされていて、議論を戦わせているなんて話も聞けたので、疲れた体にむち打って、新潟市まで行って良かったと思っています。

講演を聞いて、じきに帰ってきてしまいました。私も近々講演があるからです。直前にならないとエンジンがかからないものですから、ようやく尻に火がついたような格好です(汗)。

上越市の直江津地区にある小学校で、食物アレルギーの講演を頼まれているのですが、多分、他の分野で医師を招いて講演してもらう試みはあったとは思いますが、直江津地区の学校で食物アレルギーの講演会があるのは、上越で初の出来事だと思います。

場合によっては、食物アレルギーの知識のない方であっても、医師からおかしいと気付くような指導をされている子ども達も少なくないようで、かなり低いレベルを上げるのが当院の使命だと思っているので、親御さんなどにもなるべく分かりやすい話をしたいと思っています。

学会などに行くと、流れるようなよどみない話をされる講師が多く、それは私にはできませんので、正しい、間違っているも含めて様々な指導をされている子ども達が多いはずなので、食物アレルギーの基本的な考え方は理解して頂ければと思っています。

食物アレルギーは、小児科医でもかなり誤解が多く、それは10年、20年前とは180度近く治療方針が変わったことに基づきます。中には、開業以来、アレルギー検査をして、その結果をみて「除去しなさい」と言っておけば、何も起きない(医師からすれば何も困らない)ので、開業当時から知識が変わっていない先生もいることでしょう。

食物アレルギーの専門医に紹介するポイントを以下に示します。
1.的確な診断を求める場合
2.除去食、代替食を含む食事指導を行なう場合
3.保育園、幼稚園、学校などにおいて、除去食の指導書を求められた場合
4.除去食を解除し、次第に通常の食事を導入する際の栄養指導を行なう場合
5.アナフィラキシーなどに備えて、アドレナリン(エピネフリン)自己注射の処方ならびに指導を行なう場合

よく見て下さい。患者さんからすれば、当然、的確に診断して欲しい訳ですし、これは「食物負荷試験」でシロクロをつけられる技術を持っていることを意味します。やや極端に言えば、食物アレルギーの患者を「食物負荷試験」をできる医師しか診てはいけないとも言えます。

しかし、直江津地区からの食物アレルギーの患者紹介は皆無であり、言い方は悪いですが、おかしな指導が氾濫していると予想できます。であれば、相当指導のし甲斐があるとも言えます。

話の上手でない私は、スライドをキッチリ作らないと、話の組み立てに影響しますので、この週末も頭のほとんどが講演の準備のことで一杯でした。私の目標は上越市を新潟県で一番の食物アレルギーのレベルの高い地区にすることです。まずはお膝元の直江津地区から変えていかなければならないと思っています。